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09月16日-03号

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  1. 三島市議会 1997-09-16
    09月16日-03号


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    最終取得日: 2023-05-19
    平成 9年  9月 定例会平成9年9月16日    -----------------------------------議事日程 第3号   平成9年9月16日(火曜日)午後1時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問    -----------------------------------本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名……………………………………………………………4日程第2 一般質問             16番   堀之内享子君……………………………………4             21番   足立金寿君………………………………………16             12番   鈴木和彦君………………………………………28             9番   志村 肇君………………………………………38    -----------------------------------出席議員              1番    藤幡利一君              2番    鈴木勝彦君              3番    内田勝美君              4番    馬場妙子君              5番    栗原一郎君              6番    伊澤ヨシエ君              7番    奈良橋 優君              8番    落合義朗君              9番    志村 肇君              10番    矢岸克行君              11番    勝又国信君              12番    鈴木和彦君              13番    下山一美君              14番    金子正毅君              15番    仁杉秀夫君              16番    堀之内享子君              17番    石井孝一君              18番    宮澤栄一君              21番    足立金寿君              23番    露木友和君              24番    志賀健治君              25番    国府方政幸君              26番    秋津光生君              27番    木内光夫君    -----------------------------------欠席議員              19番    立石 忠君              20番    松田三男君    -----------------------------------説明のため出席した者        市長          石井 茂君        助役          沓間正見君        収入役         内村良二君        教育長         杉本 武君        市民生活部長      小野正浩君        健康福祉部長                    吉川捷三君        兼福祉事務所長        商工農政部長      榊 洋一君        財政部長        落合光一君        企画調整部長      井上敏男君        市長公室長       諏訪部敬大君        下水道部長       中野勝央君        土木建築部長      木元伸一君        都市整備部長      山本昭二君        水道部長        足立 馨君        消防長         新村 晃君        学校教育部長      大湖教男君        生涯学習部長      関 勝美君  市民生活部 生活環境課長      三輪芳秋君  企画調整部 企画調整課長      野田 弘君  市長公室  秘書課長        有尾克人君    〃   人事文書課長      水口 始君  学校教育部 学校管理課長      内田隆造君    〃   学校教育課長      笹本 厚君  生涯学習部 生涯学習課長      勝又雅文君    〃   女性青少年課長     山田美津子君    〃   文化振興課長      田中禮次郎君    〃   図書館長        新見愛和君    -----------------------------------事務局職員出席者        議会事務局長      風間幸利君        書記          熊谷正博君        書記          河野 稔君    -----------------------------------                         午後1時  開議 ○議長(勝又国信君) 出席議員が定足数に達しましたので、これより三島市議会9月定例会3日目の会議を開きます。 本日の会議に、19番 立石 忠君、20番 松田三男君から欠席、3番 内田勝美君から遅刻する旨の報告がありましたので、これを御報告いたします。 なお、議場内での上着の着用は御自由にお願いいたします。 本日の議事日程は文書をもって御通知申し上げたとおりでございます。 これより日程に入ります。     ---------------------------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(勝又国信君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において、2番 鈴木勝彦君、27番 木内光夫君の両君を指名いたします。     ---------------------------------- ○議長(勝又国信君) ここで議長より御報告申し上げます。 かねてより入院加療中でありました伊藤保幸議員が、昨日9月15日午前4時50分、順天堂伊豆長岡病院において逝去されました。ここに哀悼の意をあらわし、謹んで御報告申し上げます。     ---------------------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(勝又国信君) 次に、日程第2 一般質問を行います。 この際、議長からお願いを申し上げます。質問は限られた日数で行いますので、各自の質問時間は、答弁を含め、それぞれ割り当てた時間内でお願いしたいと思います。なお、当局は、各議員の質問に対し、明確に答弁することを要望いたします。 これより抽選順位に従い、16番 堀之内享子さんの発言を許します。     〔16番 堀之内享子君登壇〕 ◆16番(堀之内享子君) 通告に従いまして、一般質問を行います。 各学校に相談室の開設についてをお伺いいたします。 本年6月、神戸市須磨区で起きました小学生殺害事件につきまして、加害者が14歳の中学3年生であったことについて、教育関係者、子供を持つ親の衝撃ははかり知れないものがあったと思います。私自身もいまだに中学生が起こした事件として信じられない者の一人であります。 中学生時代は人間の一生のうちでも最も成長が著しく、激しい時期であります。体も大きくなりますが、心も対立と葛藤を繰り返しながら成長していきます。悩みながら多くのことを吸収しながら子供たちの心は安定の方向に向かいます。人間にとって、また人生にとって、この成長の著しく激しいときが一番重要な時期であると考えます。心も体も激しく大きく揺れ動きながら成長するゆえに、自分の意思とは違う方向へのずれが、一生取り返しのつかない道に入ってしまうこともあります。私たちは子供が方向を間違わないように見守り、支援と指導、共感と理解をすることが最も大切なことであると考えます。 三島市教育委員会が学校教育の基本方針の中で、従来の知・徳・体の教育から徳・体・知の教育を基本とする指針を設定されましたことにつきましては、私も大賛成でありますし、支援をいたすものであります。教育の大切さを事細かに申し上げることは控えますが、今の中学生の現状を二、三申し上げてみたいと思います。 第1に、学校の存在意識についての考え方ですが、さまざまな人とのかかわり合いの中で、楽しく学びながら豊かな人間関係を築く力をつけていく場所としての意義が不確かなものになりつつあることを憂慮せざるを得ません。 第2に、友達と一緒にいるのにもかかわらず、実は気持ちが通じあえる関係が結べずに、孤独な自分の世界に閉じこもる子供が多いということ。これは本当は友達として、仲間として求めていながら、周囲の友達が競争相手になってしまうという問題状況に置かれていることであります。 第3は、家庭において一人で食事をする子供が大変多いという実態があり、子供にとって孤独な日常生活があるということです。これは親の労働時間や子供の塾通いなどのために、家庭の家族の時間を共有するゆとりがないということでもあります。これはハウスはあってもホームがないということを裏打ちすることでありますが、同じ屋根の下には住んでいても、真に安らぐ豊かな家族関係が結べないということであると考えられます。 今日のこうした閉鎖的な状況を打開することが緊急の課題となるわけですが、そのためには子供たちが豊かな人間関係を結べるような環境づくりに行政は全力を挙げてほしいと願うとともに、子供たちが友達と真に心の通い合う関係が築けない問題などを率直に話し合うことのできる機会をつくることが必要であると考えます。そこで本年4月から杉本教育長の御努力により、NTTの2階を借りた適応教室が発足いたしました。この事業の推進に当たり、青少年相談室との連携が必要不可欠なことは申し上げるまでもありませんが、特にいろいろな問題を抱える不登校などについて、学校との連携を緊密に対応すべく学校教育課の扱いとしたことについて、今後の成果を大きな期待を持って見守りたいと考えます。 平成8年度青少年相談室における電話相談回数は 1,627回、うち中学生は 990回で全体の60.8%を占めております。また、面接相談回数は 2,100回のうち中学生は 1,232回で全体の58.7%であります。内容別には電話、面接ともに不登校、いじめ、非行の順になっており、まさに中学生時代の成長期がいかに悩み、葛藤しながらの生活を強いられているかという事実をかいま見ることができます。また、私が学校訪問して学校現場における状況をお伺いしましたところによりますと、行政で窓口を設けております青少年相談室か適応教室に足を運ぶ子供とは別に、昼休み、退校時はもとより、授業中においても保健室に足を運び、養護教諭とのかかわり合いの中で相談に見えている子供がいると伺いました。 こうした現状を考えるとき、私は学校現場において子供により身近で相談ができる機会を増やしてやるとともに、より一層子供の心のひだに触れる援助の手を差し伸べてやってほしいと考えます。それは青少年の健全育成における教育環境問題は行政の責任であるし、成育問題は家庭の責任であると私は考えるからであります。そこで2点についてお伺いします。1点目は、平成8年の資料ですが、中学校7校で保有普通教室数は37室であり、実学級数 112で25教室が余裕教室となっております。この余裕教室の転用状況を見てみますと、学年職員室や更衣室、卓球室、教材室などに有効利用されておりますが、さきに述べました子供たちが日々悩みながら体当たりでいろいろな問題に立ち向かっている現状をかいま見ますと、学校現場において積極的に手を差し伸べてやってほしいものです。私は各中学校にこの余裕教室の利用を再考していただき、相談室の開設を望むものであります。 2点目は、この相談室の運営については、学校運営、または現場のわかる専門のカウンセラーの配置を考えていただきたいと思います。今各学校において余裕教室が生まれておりますので、各小・中学校には相談室の開設を望むものですが、カウンセラーの配置などを含めた教育委員会のお考えをお伺いします。 次に、にぎわいのある街への創出と活性化についてお伺いします。 市長は平成9年度施政方針の中で、三島市が今日まで先人の培った文化や歴史が息づき、豊かな伝統ある都市として発展したことに触れ、この恵まれた環境と調和を図りながら、市民が安心して心豊かな生活ができ、魅力ある都市として発展するため、21世紀への架け橋となり、未来を把握できるまちづくりを進めることこそ、今やらなければならないことであると言われております。私も市民総参加の中でだれでもが住みたくなるまちづくりを目指しております。市長のお考えにエールを送るものであります。 また、基本方針に沿って取り組む施策については、にぎわいのある街への創出と活性化の推進を挙げられておりますが、地域間の交流を進め、連携をうたっていることについては注目をするところです。その1つとして本年にぎわいの街推進室を設置しました。にぎわいの街推進室が発足して約6カ月が経過する中で、大場川まつりや東海道コンベンションの企画、大社町の商店街空き店舗対策モデル事業の支援などを行っていると伺っております。私も参加させていただきましたが、先般のにぎわいの街推進室を中心に実施されたフェスタ大場川のコンセプトが変わったと思われますが、どのような考え方をされたのか、また東海道コンベンションの企画に当たり、どのようなコンセプトを持って各協力団体に呼びかけ、実施していくのかお伺いします。 次に、にぎわいの街推進室の位置づけについてでありますすが、にぎわいのあるまちづくりはイベントの実施だけでは不十分で、ソフト、ハードの両面の相互にわたる上手な連携を図っていく努力が必要と考えます。例えば商業の振興や町並みの景観整備あるいは社会資本の充実などがそれに当たると考えられるわけであります。そこでにぎわいのある街づくりの推進に当たり、にぎわいの街推進室はどのような位置づけで、どのような役割を果たすのかについて、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 次に、懐古堂ムラカミ屋についてお伺いします。 近年、郊外型のショッピングセンターやロードサイドショップの進出により、商店経営もドーナツ現象にはずみがつき、中心市街地において空き地や空き店舗が大変目立つようになったと思われます。高齢化社会に向けたまちの形成には、単なる消費の場ではない人のふれあうことのできる商業環境が必要であると言われ、その担い手が商店街であります。このような商店街が衰退することは、快適なまちづくりの観点からも決して好ましいことではなく、何らかの手段を講ずる必要があると考えます。そこで村上洋品店空き店舗対策事業懐古堂ムラカミ屋についてお伺いいたします。 この事業は通産省空き店舗対策事業であると聞いておりますが、その事業推進体制はどのようになっていますか。また事業期間はどのくらいかお伺いいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。 ◎市長(石井茂君) 答弁の前に、先ほど議長からも御報告のございましたように、前副議長伊藤議員が御逝去をされたわけであります。私からも心から哀悼の意を表し、御冥福をお祈り申し上げます。 それでは、堀之内議員の質問にお答えいたします。 最初に、私からお答えいたしますのは、にぎわいの街への創出と活性化について、にぎわいの街推進室設置の効果に関して、またフェスタ大場川及び東海道コンベンション等々についてのコンセプトでありますが、コンセプトということは概念とか考え方ということだと私も理解いたします。平成2年9月15日に議員も御承知のように、集中豪雨で大場川が大きな災害を受けたわけでありますが、おかげさまで国とか県とか、また議員の皆さんの大変な御協力をいただく中で、おかげさまで昨年3月完成を見たわけでございます。総額百数十億ということでございますので、私は現在の国の財政状況では、平成4年から実質的に工事へ入ったわけでありますが、そんな単年度ではできなかったであろうというふうに考えておりますが、ここでタイミングという表現を使ってはおかしいわけでありますが、そのように考えてまいりますと大変よかったというふうに実は考えておるわけでございます。 参考的に御報告申し上げておきますが、建設省の直轄で狩野川と大場川との合流点、約40億、平成12年度を目途に現在用地買収等々に取り組んでいただいておるわけでありまして、これが改修されますと大場川の河川の機能もさらに向上するというふうに考えておるわけであります。したがいまして、大場川の河川改修工事等々に対して、完成を祈念いたしまして大場川まつりをやろうと、こういうことで昨年取り組んだわけでありますが、昨年は10月19日でございました。本年度はフェスタ大場川と改めまして、「アユとたわむれ川とあそぼう」というテーマで行ったわけであります。8月30日に開催いたしたわけでありますが、8月30日にいたしました理由は、保育園とか幼稚園とかあるいは小学校、中学校等々が休みの期間中にやろうというようなことで、ふるさと創生事業の関係の方々、フェスタ大場川の実行委員の皆さん方等々が考えて取り組んでいただいたわけであります。おかげさまで約1万 2,000余の市民の皆さんの御参加をいただく中で、大変にぎわいのあるお祭りになったというふうに考えておるわけであります。 このコンセプトについてでありますが、大場川は三島の貴重な財産であるというふうに考えておるわけでありますし、環境とかあるいは水防災、または地域のコミュニティーの活性化等に関するイベント等展開するということで、川と水と三島ということでありまして、これを内外にPRすると、アピールするということの大きな意義があると思うわけであります。 アユとたわむれという表現にいたしました理由は、実行委員会の皆さんがお考えいただいたわけでありますけれども、その理由は大場川と言いますとイコール、コイでありますけれども、アユは清流でなければ住まない魚でございますので、より水質の改善等図っていこうということの中で、アユの放流ということになったわけでありまして、 700匹程度の放流をいたしたわけであります。そしてまた、ゴムボートレースもやらせていただきました。昨年は神川橋から新町橋まででございまして、それは新町橋はまだ改修工事を行っておったわけでありますから、今年延長いたしまして山田川と大場川との合流点のところまで延長約 700メートルを実施いたしたわけでございます。その他、町内会等の出店等が13件もありましたし、あるいは企業とか商店の皆さん等々含めて、またフリーマーケット等も含めた中で、大変なにぎわいでありまして、やはりこの種のことは回を重ねるごとに1つ1つの実施をしたものを参考にしながら、ある意味では反省しながら取り組むということで、昨年よりはるかに内容等々が充実をしておるというように私は高く評価をいたしておるわけでございます。 したがいまして、これからもより創意工夫をこらす中で、より市民の皆さんの御参加をいただけるように、これは1つの方法でありますけれども、物事をやるにはアドバルーンを上げると、こういう表現もございますので、三島市に1つアドバルーンはございますから、来年は開催する二、三日前からアドバルーンを上げようと、それで市民の皆さんに知っていただこうと、こんなお話も私から実行委員会の皆さんにもお話を申し上げたところであるわけであります。 東海道コンベンションコンセプトでありますが、本年10月31日から11月3日まで東海道コンベンション三島宿大会が開催されるわけでありまして、議員も御承知のとおり、徳川家康公東海道宿駅制度をつくりまして2001年が 400周年を迎えるわけでございます。言いかえれば東海道コンベンションはその前夜祭とも言えるではないだろうかというように考えておるわけでありますが、このコンベンションに当たりましては、静岡県の方から補助金をいただいて取り組むわけでありますが、第10回の東海道シンポジウム、それから伊豆文学フェステバル等が開催をされるわけでございます。 そしてまた、平成6年度から旧東海道の石畳の復旧工事にかかってきたわけでありますが、おかげさまで約 3.5キロが3億 4,000万程度をかけまして、中身は1億補助金をいただいておるわけでありますが、今年の10月ごろ完成という見込みであるわけでございますので、旧東海道石畳の復元等々を記念して、石畳ウォーク等々も実は考えておるわけでございます。 さらに、3日には昨年は宿場まつりを大場川まつりと同じ日に開催いたしました。宿場まつりは楽寿園で開催をいたしたわけでありますが、東海道というようなことで銘打ってやるには、従来大通り4商店街が協賛でやっておりますところの歩行者天国と銘打っておるわけでありますが、それと一緒にやったらどうかということが関係の方々から御意見が出ました。私ももっともであるということの中で、3日には大通りで東海道五十三次にゆかりのある市の皆さん、今五十三次ありますけれども、今想像いたしておりますのは、東海道コンベンションに御参加いただけるのは五十三次の中で44の市町区があるわけでございます。1つの区とか1つの町に2つ宿場があるところもございますから44あるわけでありますが、その方々にも来ていただくということで対応いたしておるわけであります。そして、そのコンベンションの中で東海道五十三次災害援助協定を締結するということで計画をいたしておるわけであります。このことは既に、考え方については今までも議員の質問等にお答えしていたところであるわけでございます。 さて、本年7月26日から8月3日までパサディナ市との姉妹都市提携40周年記念に私を含めて24名で公式訪問をさせていただいたわけであります。そのときにホールデン市長さん、その当時のタケノウチ三島委員長さん等々にお話し申し上げて、こういうような行事が三島で開催されますので、ぜひそれにあわせて御来島いただければということで御案内、御招待のお話を申し上げたわけでありますが、おかげさまでお返しということじゃありませんけれども、やはり40周年をパサディナの皆さんも三島市でともに祝いたいということで、ホールデン市長さん、それからモリス姉妹都市総委員長さん、前三島委員長タケノウチさん、9月に今度レイノルズ三島委員長さんにかわったわけでありますが、その方々を含めて34名の方々に御来島いただけるわけでございまして、東海道コンベンションあるいは宿場まつり等々に御参加をいただくというふうに考えておるわけであります。 いずれにしましても、このようなコンベンションあるいは東海道シンポジウム等通じながら、三島の歴史とかいろいろな文化とか、いろいろのものを広く内外にPRすることができればというふうに考えて取り組んでまいりたいというように今計画をいたしているところであります。 次に、にぎわいの街推進室をどのように位置づけて、どのような役割を果たしておるかということでありますが、今議員からも質問の中にございましたように、にぎわいのある街、そのものはイコール三島の活性化につながるというように私は考えておるわけでございます。今現在、先ほどお話し申し上げましたように、大場川まつりとかあるいは宿場まつりとか、それぞれの商店街で、今商店街21あると記憶をいたしておりますが、その半分以上が毎年商工まつりと言いましょうか、商店街祭り等々イベントを行っていただいておるわけでありまして、それに対しましても補助金を議会の皆さんの御承認いただく中で対応させていただいておるわけでありまして、私もほとんどのイベントには御案内いただく中で参加をさせていただいております。回を重ねるごと、それぞれ創意工夫をこらす中で、本当に関係の皆さんがねじり鉢巻きで取り組んでいる姿を見まして、私は大変いいことだというふうに思ってきておるわけでございます。 したがいまして、私はそれぞれの地域でこのようにイベントをやっておるわけでありますが、必ずしも同じような手法でなくてもいいと思うんです。大場の商工まつりは大場の商工まつり、徳倉の商工まつり商工まつりということの中で、それぞれの特徴を出した中でのイベント、言いかえればお祭りということが私は望ましいというように考えておるわけでございます。 しかしながら、一定の基準と言いましょうか、マニュアルと言いましょうか、そういうものも必要になってくるだろうとは考えておるわけでありますが、まだ始めてそう年月がたっておるわけではございませんので、今にぎわいの街推進室の3人の担当職員が今年の春ごろ私に話がありまして、担当の3人だけでなくして、その種のことについて若い職員でも大変関心を持っている職員もありますから、十数名程度で3人のアドバイザーと言いましょうか、いろいろ協力していただけるというような組織をつくりたいと、こういうお話がありまして、職員が自主的にやることは大いに結構であるということで、現在3名プラス12名が部とか課を超えて、いろいろと協議検討して、にぎわいの街推進室の役割と言いましょうか、位置づけと言いましょうか、それを評価していただけるようにということで努力をされておるわけでありまして、私は大変ありがたいというように考えておるわけであります。 そもそもにぎわいの街推進室を設けました理由は、そのようなイベント等々行う場合、あるいはいろいろの祭り等行う場合に、できるだけ専門的な知識を持っていただきたいという考え方の中で、よくテレビ等々で放映されておるわけでありますけれども、日本のいろいろの有名なお祭り等々は若干の出張費等々はかかるわけでありますけれども、大いに私は見学と言いましょうか、視察と言いましょうか、勉強をさせて、ある意味ではイベントの専門的なノーハウ等取得する中でしてまいりたいというように考えておるわけであります。 同時にまた、市で行ういろいろのイベントにつきましても、かつて議員の皆さんからの御質問ございましたように、水にかかわるところはなるべく窓口を一本化しなさいというようなお話もありまして、必ずしも一本化ではありませんけれども、可能な限り一本化しようということの中で、水と緑の課をつくったというような経過もあるわけでありまして、これからイベント等につきましては、できるだけその室を中心にしながら、まとめるというようなことも考えるべきであろうというように考えております。 しかしながら、いずれにしましても、まだ6カ月ということでございますので、このことについてはまだ大きくお話しする機会はありませんが、しかしながら、昨年9月23日の旧下田街道まつりを初めといたしまして、あらかじめ勉強させまして、今度の、今お話のありました懐古堂ムラカミ屋さんの関係等につきましては、あるいはフェスタ大場川のお祭りにつきましても、宿場まつり等々につきましても一生懸命で精力的に推進室が取り組んでいるということでございます。もちろんすべてが推進室1つで取り組むわけじゃありませんが、いろいろの関係の課、部等とも連携をとりながらでございまして、まだまだスタートして日が浅いものですから、しかしながら精力的にその位置づけと言いましょうか、役割と言いましょうか、その使命を果たすために一生懸命取り組んでいるということを私は高く評価をいたしておりますし、ぜひそのように御理解いただきながら、いろいろ考えて、こんなことも、あんなこともしたらいいなということがございましたら、議員からもまた直接担当にいろいろお話をし、御指導いただければありがたいというように私は考えます。 次に、懐古堂ムラカミ屋についてでありますが、この事業は平成8年から空き店舗対策モデル事業といたしまして、通産省が取り組みをスタートをいたしたものでありまして、平成8年度、昨年は全国で15カ所でございました。本年は全国で21カ所でありまして、県の皆さんの御努力の中で静岡県1カ所ということになったわけでありますが、その1カ所を三島へと配分していただいたということでありまして、県の皆さんにも実は感謝をいたしているところであります。 ムラカミ屋さんは御承知のとおり、今精力的にあの周辺の方々が進めておるところの門前町まちづくり等との整合性を持つということの中で、ある意味ではまちづくりのインパクトにつながるというように私は考えて感謝をいたしているところでございます。言いかえれば、これからムラカミ屋さんに限らず三島市内各所と言いましょうか、多少空き店舗等々もございますので、これらが1つの参考になりまして、空き店舗対策が進めばというように考えておるわけであります。 参考的に申し上げますと、総事業費は 1,516万円でございまして、県、国の補助金がそれぞれ730 万円ということでございます。したがいまして、 1,460万が国県の補助金ということになるわけでありまして、あとの不足額の56万円は商工会議所が支出をしたということになっておるわけであります。その使途についてお話し申し上げますと、今後の参考ということで申し上げるわけでありますが、内装設備工事が 605万円、イベント費が 263万円、広告費が 217万円、店舗の賃貸料が 215万円となっておるわけでありますが、しかしこの店舗の賃貸料につきましては、建物の面積が86坪ございまして、ムラカミ屋さんがいろいろと自分で改修をいたすものが 200万程度かかっておるということでございますので、賃貸料は今申し上げたとおり、数字の上では 215万ということになっております。 そういうような状況になっておるわけでありまして、準備から終わりまで約5カ月間ということになります。実際に店舗を開いておりますのは、8月4日から11月3日まで3カ月ということになるわけであります。オープニングセレモニーのときには坂本副知事さんにもお出かけいただきましたし、同時にまた9月8日には石川知事も視察にお出かけいただいたわけでありまして、そのときの石川知事さんのお話からまいりますと、三島市でやっていただいてよかったというようなお話でございまして、今後ひとつこれを参考にしながら、国が補助金を出さなくても、市が単独の補助金でありましても、ひとつ三島市のみならず県下的にもかなりの空き店舗があるわけでありますから、空き店舗対策等にも取り組んでいただければありがたいというようなお話をしたところであるわけでございます。 残余につきましては、教育委員会の関係でございますから教育長からお答えさせます。 ◎教育長(杉本武君) 次に、各学校に相談室の開設のうち、各学校に相談室の開設を望むがどうかについてでありますが、子供たちの相談業務といたしましては、本年新しくできました生涯学習センターの中において、青少年相談室で3つの部屋を設け、相談員4名で相談業務を行っております。また中央町の別館隣のNTT三島ビルにおいて、適応教室として先ほど堀之内議員からお話のありましたふれあい教室を今年4月から開設しております。 議員御指摘の学校にも相談室の開設をとのことにつきましては、現在中学校においては7校すべてに相談室の部屋を設けております。また小学校においても14校中4校に相談室を設けており、残り10校についてもなるべく早い時期に相談室を設置するよう取り組んでまいります。 次に、相談室の運営には学校現場のわかる専門のカウンセラーの配置をとのことですが、現在錦田中学校におきまして県事業によりスクールカウンセラーが1人配置されております。いじめ問題等について生徒の相談に応じております。議員御指摘の各学校に専門のカウンセラーを配置するには、人的確保はむろんのこと財政面の問題がありますので、今後カウンセラーの配置等につきましては、研究、検討してまいりたいと考えております。以上です。 ◆16番(堀之内享子君) 通告は学校の方からありますので、教育委員会の方からお伺いしていきたいと思います。 NTTの2階にあります適応教室の指導者のことですけれども、退職された先生方2名がボランティアで行っているということをお聞きしましたけれども、やはりこれは命のあるものの扱いでございますので、責任問題など起こりかねないと思いますので、有償に切りかえて取り組んでいただいた方がよいと考えますけれども、いかがでしょうか。 ◎教育長(杉本武君) ただいまの堀之内議員のお話、大変ありがたく思います。実は現在の2人の方は本当にボランティアで一生懸命やっております。例えば研究がありますと自分のお金で旅費を出して2人で研究に行くとか、またこの8月中に先生方の教育研究会の会合がありまして、生徒指導についての講師としても招聘されまして、出張先で生徒指導の話をしております。現在子供たちの数はそんな多くありませんけれども、今いる小学校3年生の子に対しては、いろいろ細かい指導を2人で教えておりますが、偶然2人が音楽の免許を持っておりまして歌が上手なわけでして、学校へ行かなかった子供が今のふれあい教室の中で歌を歌ったり、そして合間に勉強などを教えていると。このようなことで大変よい方向にきております。しかしこの2人の方がもし出張中に事故でもあったらこの事故はどうなるかなと。ボランティアであるし、なかなかそこは私どもも頭の痛いところでございまして、あるいは出張するときに旅費ということもありますが、正式には旅費というものは出るわけではありません。 ですので、非常にボランティアの2人の気持ちを尊重しまして受け入れましたけれども、なかなか運営していきますといろいろな課題があるということがわかりました。そういう意味で何らかの研修費あるいは何かのいろいろな補助でもできればと思いますが、具体的にもしこのボランティアの本人の希望でありますが、市の方でまた身分保障などしてくださることがあれば、まことにありがたいと思います。以上です。 ◆16番(堀之内享子君) ただいまの問題は非常に大切なことだと思いますけれども、やはりボランティアというのは無責任になりがちなので、市長さんにもよろしくお願いしたいと思います。 現在の不登校などの子供の中には、保健室登校しながら改善を図っている子供がおりますけれども、養護教諭の先生方の生徒指導における重要性と御努力につきましては、十分理解しておりますけれども、一方では養護教諭の仕事に支障が出ていないか心配しておるわけなんですけれども、いかがでしょうか。 ◎教育長(杉本武君) 養護教諭も大変精力的に子供たちの相談に乗っております。現在三島市の養護教諭につきましては、大変熱心な先生が多くて積極的にいろいろな相談に乗っておりまして、もしいろいろな難しい問題がありますと、小学校、中学校に生徒指導の主任とかあるいは主事がいますので、その先生方と相談して担任との相談と、このように組織がなっておりますが、養護教諭自身の専門的な保健室の仕事につきましては、今のところ三島市においては支障が起きておりません。以上です。 ◆16番(堀之内享子君) 保健室登校ということにおいて私も非常に心配はしておりますけれども、保健室の先生方が一生懸命やられている、また研究されているということは認識しておるわけなんですけれども、現在、三島市ではそういう事故はないというような御答弁でしたけれども、それにはそれなりに先生方が一生懸命勉強されているという、裏を返せばそういう問題がたくさんあるということだと思います。ぜひともこういうところでも養護教諭の先生方と私が申し上げておりますカウンセラーについて、カウンセラーとの相互の関係をしていただくためにお願いしたいと思っておるわけなんですけれども、各学校に私は相談室を設けてほしいと、そういうことによりましてきめ細かい生徒指導の充実を願うものなんですけれども、相談室は中学校にと私は一応申し上げておきましたけれども、現在本当に小学生からいじめがあると、現実に私にも相談がありまして、ともに悩みましたけれども、保護者も非常に悩んでおる現状です。小学校から中学校へと学区が同じでございますので、本来私は小学校に相談室やカウンセラーがしっかりとできておったならば、中学生まで引きずるような問題は少なくなるんじゃないかなと思っております。 現在、小学生のいじめということは、皆さんで力を合わせれば問題が非常に解決することが多いわけなんで、中学生の場合は本当に各そういう家庭は、不登校という問題がありますけれども、非常にその家庭は地獄でございます。その子供の部屋へ行ってみますと本当に正常ではなく、あっちが破れこっちが破れ傷んでいるということがいっぱいあるわけなんで、ぜひともそういう問題、保護者は人には伝えたくない、知られたくないという気持ちがいっぱいでございますので、ぜひともこうした問題を先生方とともに考えていただきたいなと思っております。 先ほど相談室はございますと言いますけれども、中身はカウンセラーがいない。いわゆる器はあっても中身は空であるというようなことじゃないかなと思います。私はここで小学校にも相談室の開設を望むわけなんですけれども、ここで御答弁いただけましたらお願いしたいと思います。 ◎教育長(杉本武君) 先ほどの答弁にも少しありましたが、やはり小学校の低学年あるいは高学年の生徒指導ということは大切でございますので、小学校に相談室を開設することは、今後やってないところにつきましては大いに検討しまして進めていきたいと思います。一言申しますと、子供の指導というものは小学校、中学校大変でございますが、いろいろと問題ありますが、やはりその前の幼稚園教育にもあると思います。そういうことで園長会議にも「三つ子の魂百まで」という言葉がありますように、やはり小さいときからの心の教育ということを述べております。言いかえれば心の教育というものは、家庭、そして学校、地域との本当の連携をとるということ。やはり今までの教育の中に反省すべき点もないではないかと思います。そういうことでやはり小学校は大切であるということを認識しております。以上です。 ◆16番(堀之内享子君) 私も教育長から幼稚園からというお言葉をいただきまして、本当に私たちが考えるカウンセラーの問題、相談室の問題は幼・小で解決できる問題がかなり多いので、ぜひともお願いしたいと思います。教育というものは未来への投資だと思います。実のある相談室を開設していただきたいと思います。 ここで学校管理の方についてちょっとお伺いしたいと思いますけれども、先日文教の方でも報告がございましたようですけれども、南中学校で投石事故があったと伺っておりますけれども、私も現場を見てきましたけれども、あれは南小側から入って投石したように見受けました。南小は校庭を囲む民家との境目、そういうフェンスなどが破損しておりましたし、児童が校庭にいるにもかかわらず、一般民間人と思われます人々が自由に通り抜けている実態を見るにつけても、再発防止のためにも校庭整備の再点検をしてほしいと思います。殊に北側の校庭と民間住宅地の境界がないようです。学校は公共の施設であるとともに、災害時の広域の避難所にもなっているわけなんですから、正門とか東門にかぎをかけるとか、そういう問題ではありません。敷地の境界というものはきちんとしていただきたいと思いますけれども、これについては境界はどうなっているのかお伺いします。 ◎学校教育部長(大湖教男君) ただいまの敷地の境界の問題でございますけれども、現状まだ境界がはっきりしておりませんので、私どもでは境界をはっきりさせて、なおかつそういう境界というものをやっていきたいというふうに思っております。 それから、現状民間の方々が校庭の中に出入りをしているということは、今までの学校敷地を当時買ったという状況の中で、そういう町内会との約束事と言いますか、その中で支障のない限り通行させてほしいというようなことがございまして、そういうものがやられておられたという事実があるわけでございます。その点につきましても、極力学校敷地の中においては、そういう子供たちの遊ぶ場、安全、そういうものについても心しながらやっていただきたいということで、現状では私ども学校に対して指導しております。以上です。 ◆16番(堀之内享子君) ぜひとも学校の敷地の中に民間人が通行しているということは、南小に限らずほかにもあるようでございますので、子供に余り支障のないようにしていただきたいと思います。 次に、にぎわいの街推進の役割の方についてお伺いしたいと思います。 市内の各所で実施されているイベントにつきましては、その目的がいま1つ見えにくくて、資金や会場の問題でいろいろと御苦労されているということをお伺いしました。そこで提案ですけれども、三島市内で実施されている祭りやイベントの事例調査をしたり、他のイベントを参考としてイベントのマニュアルのようなものをまとめてイベントの活性化に役立ててはいかがでしょうか、お伺いします。 ◎市長(石井茂君) いろいろ地域でお祭りとかイベントを行っておるわけでありますが、きょうも11時から私の生まれ在所の耳石神社の祭典があって行ってきたわけですけれども、いずれにしましても、補助金を出しているとか出していないとかじゃなくして、いろいろの多彩なお祭り等々が三島ではあるわけでございまして、先ほどもお答えいたしましたように、にぎわいの街推進室も本年4月産声を上げたばかりでございますので、議員のおっしゃるように、いろいろのものを研究し、調査しながらマニュアルの策定については私も実は同感であるわけでございます。しかしながら、もう少しいろいろの実態等々調査をし、同時に体験をさせましてつくることの方がより望ましいということで、過日もそのことについて担当とも話し合う機会があったわけでありますけれども、ひとつ来年、平成10年の年度末、11年の3月までぐらい一定のものはできんだろうかというようなこともお話し合った経過もあるわけでございます。 したがいまして、いきなり完全なものをつくるということは、とても1年や1年半では無理だと思いますので、中間的なマニュアルということになりましょうか。いろいろの他のお祭り等々の事例を調査させまして、この地域では、この市ではこんなことをやっていますよということを、イベント等開催する関係団体等々に、一応参考資料としてお渡しをするというようなことも1つの方法ではないだろうかというようなことを考えておりまして、いずれにいたしましても、可能な限り調査研究、視察体験をさせまして、つくってまいりたいというように考えておりますが、今の努力目標といたしますと、平成10年度末ということを想定して対応するようにということを申し上げておるわけでありますが、それまでに完全なものは果たしてどうだろうかというような危惧する面もございますので、とりあえず第1ラウンドといたしましては、いろいろのイベントのあり方と言いましょうか、こんなことをやっているということをイベントを開催する関係の方々に資料としてお渡しするということも1つの方法であろうと。そういう積み重ねの中で、マニュアルというものをしっかりつくるための資料になっていくというように考えておりまして、いずれにしましても、時期においては別といたしましても、私はマニュアルというものは必要であるというふうに議員と全く同感でございます。
    ◆16番(堀之内享子君) 私は日常的に人が集い、街を歩くことがにぎわいの街であると思っております。そのことからにぎわいの街推進室に新しい発想、企画を期待したいと思います。 次に、懐古堂ムラカミ屋についてでございますが、先ほどの御答弁の中に事業実施期間が8月4日から11月3日までの3カ月間という御答弁いただきましたけれども、私もこの事業はまちづくり、言いかえれば衰退の一途をたどっているときに、この一石は地元商店街の活性化の一助となると考えます。そこでお伺いしますけれども、3カ月間の空き店舗対策事業終了後、ムラカミ屋はどうなるのか。そこで得た成果をどのように活用されていくのかお伺いします。 ◎市長(石井茂君) 議員さん、イベントとかこの種のものは私は一過性のものであっては意味がないと実は思うわけでありまして、したがって、先ほどもお答えいたしましたように、4日には副知事に来ていただきましたし、また9月8日には石川知事にも来ていただいて、そのときにもいろいろお話を申し上げたわけでございます。したがいまして、これを1つの参考としながらということを考えて、国では同じところに続けて補助金の対応はできないわけでございますので、県単独でも補助金等出していただいて、対応していただければありがたいということを申し上げたわけであります。そのときも商工会議所の峰田会頭も同席をいたしておりまして、この事業は先ほど申し上げましたように、国県の補助金と商工会議所の対応ということで取り組んできておるわけでありまして、言いかえればいろいろな意味について行政はお手伝いいたしましたけれども、主体と言いましょうか、主催は商工会議所ということでございますので、これらを踏まえた中でなるべく早い時期に会頭さん十分話し合いましょうということを申し上げておるわけでありまして、峰田会頭さんも大変乗り気でございますので、今議員の御質問の内容等々踏まえた中で、継続してどのような対応の仕方がありましょうか、対応ができましょうか、そこらも商工会議所と十分協議してまいりたい、かように考えております。 ◆16番(堀之内享子君) 商店街の多くが魅力を失い、厳しい経営環境の中であえぎ、苦しんでいるわけでございます。行政も中心市街地の活性化に対しましては行動計画を策定しておりますけれども、行政の主導型ではなくて、それには限界があるわけです。まちづくりはみずからがつくり上げるという意識づくりが必要ではないでしょうか。しかし幾ら行政が笛吹いても踊らずということわざではないですけれども、地域の商店主みずからが発奮するよう、殊に若手商店主の研修、いわゆる視察とかまたは実例講習会とかそういうものを支援していただくよう要望して、質問を終わります。 ○議長(勝又国信君) 以上で16番 堀之内享子さんの発言を打ち切ります。 議事の都合により20分程度休憩いたします。                         午後2時2分休憩                         -----------                         午後2時37分再開 ○議長(勝又国信君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 次に、21番 足立金寿君の発言を許します。     〔21番 足立金寿君登壇〕 ◆21番(足立金寿君) 一般質問に先立ちまして、一言申し上げさせていただきたいと思います。 同僚伊藤議員の御逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。人の世の無情が身に迫る思いでございます。ありし日の伊藤議員のお姿をおしのびし、心から御冥福をお祈り申し上げます。 なお、あすは葬儀となりますが、当局、また議員の皆様には何かとお世話になりますが、よろしくお願いいたします。 それでは、一般質問に入らせていただきます。 広域的発想で諸問題への解決と題しまして、何点か質問をさせていただきます。 まず、1点は環境問題についてでございますが、環境問題を念頭に置かず、私たちの生活は成り立たないと思います。汚水の終末処理、ごみの処理から生ずる公害等の諸問題は、日本国内はもとより途上国を含めた国、地方行政の今直面している最大の課題でもあると思います。私は先輩議員の提唱するこの地域の市、町に焼却場の煙突は何本も必要ない。1本にしようとの言葉は、まさに今の時代に当を得たものだと思っております。私は、この言葉は広域行政を進める上での基本であり、それを表現する代名詞とも考えております。そういうことで機会をとらえ、この言葉を引用させていただいているところでございます。 さきの9月4日に開かれました石井三島市長が会長を務めますサンフロント21懇談会の中でも、広域行政は地方分権に対応できる行財政基盤に欠かせない。また合併以外でも、例えば自治体が連携して大規模施設を分担してつくったり、道路のネットワーク化を進めれば、地域全体のレベルアップにつながるとしております。私は今述べたような考え方をもとに、次の質問をさせていただきます。 1としまして、ごみの不法投棄等防止条例の基本的考え方についてでございます。この条例につきましては、今議会に上程され、委員会に付託をされる予定でございますので、一定のことだけのみ質問をさせていただきます。 今条例につきまして対象範囲と言いますか、そういったものにつきまして三島市民あるいは通過する者となっておるわけですが、では隣接の例えば清水町さんとの関係はどうなっているかということもございます。その辺のみ今回はこの場では質問にとどめます。 2は資源ごみの回収とその成果でございますが、空き缶、空き瓶の分別収集については、市民の協力体制の中で大変順調にいっているというふうに聞いてますし、私もそう思っております。しかし、せっかく集めた資源の利用状況というものがどうなっているのか、ここでお尋ねをしたいと思います。 3はペットボトルの回収時期とその資源と利用予測ということでございますが、このペットボトルにつきましては、汚れ等で回収しても資源として活用するには多くの課題があるということを聞いておりますが、その辺を含めて三島市としては、回収時期をいつにするのかということをお尋ねしたいと思います。 4は排気ガス規制と公用車の低公害車導入への取り組みでございます。この問題につきましては、馬場議員の質問にも入っているようですので、答弁を簡単にお願いしたいと思います。端的に言って三島市として天然ガスやあるいはハイブリット車、その辺について低公害車を検討しているか否かということをお聞かせ願いたいと思います。 5としては、古紙回収と再生紙の使用状況でございます。今、回収業者は古紙の価格が大変低迷しているということで死活問題化している。さきの新聞紙上でも、とにかく荷が動かないことにはどうしようもない。ですから再生紙を使ってほしい、再生紙のトイレットペーパーを使ってほしいという訴えが出ていたことも事実でございます。そういうことでお伺いする内容としましては、市役所での再生紙の利用状況はどうなのかということをお聞きしたいと思います。 また、再生紙を使うということにつきまして、いろいろとPRがされていることは承知でございますが、いろいろの角度からこの回収から商品に至るまでのリサイクル意識の向上という観点から、PRをやっていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。 6は清掃センターへの問題点でございます。さきに述べたように、ごみの問題は深刻です。最終処分場確保、ダイオキシン問題等、遠い将来の話ではなく、二、三年内で解決しなければならない問題と考えております。そこでお伺いしますが、三島市の焼却施設からのダイオキシンの排出量はどれぐらいか。規制値は80ナノグラム以下と言われておりますが、三島市の実態を教えていただきたいと思います。さらに今後規制は厳しくなるというふうに考えますが、その辺の対策はいかがでしょうか。 (ロ)としまして、最終処分場は建設後使用開始から10年ぐらいの収容量と聞いております。現在分別収集に協力をしていただいている中で、2年延命し12年ぐらいというふうに聞いております。しかし、東駿河湾環状線建設に当たっての諸条件の中で半減するとも聞いております。この事業が五、六年となりますと即手当てをしなければならないものだというふうに思いますが、その辺の対策はいかがでございましょう。 ダイオキシンに関連しまして(ハ)でございますが、小型焼却炉から排出するダイオキシンが問題視されている中で、学校でのごみの焼却が禁止される通達がされたようでございます。ほとんどのごみを週2回の回収に備え、ためておくことになっている。しかしその保管に苦慮していると聞いております。ストックヤード等の設置が可能かどうか、お考えをお聞きしたいと思います。 7でございますが、これはやはり環境に関係ありますが、市道の側溝の清掃についてでございます。生活雑排水の流入等で側溝の汚れが衛生上問題です。町内では年に一度溝ぶたを上げるなどして清掃をしておりますが、余りの汚れのひどい箇所、厄介な箇所については消防団にお願いをしまして、ポンプを使って流してもらっているという実態もございます。しかし、消火栓を使うには当然許可が必要ですし、市水を使うことにもなります。水資源の観点からも考えなければならない問題であります。提案でございますが、中水、1回使った水や河川の水を利用できる圧力式ポンプかバキューム式の清掃機、これは大型掃除機みたいなものですが、などの導入によって簡単に清掃ができるようにならないかお尋ねをしたいと思います。 それから、さらに溝ぶた、そのようなシステムの中で溝ぶたを上げるということには大変重労働がありますので、グレーチングをところどころに入れることはできないかということを提案と質問にしたいと思います。 8ですが、これは交通問題でございますが、6月議会でも質問をさせていただいた内容でございますが、本補正予算におきまして調査費を織り込んでいただいております。長伏南北線の問題でございます。拡幅についての御努力をしていただいておるわけですが、用地買収という難点があります。大変時間を要すると理解するものでございます。この拡幅事業につきましては、継続して地元と協議検討をお願いしたいと思いますが、学童の安全、地元住民の安全あるいは地域の人たちの利便性を考えたとき、1日でも早く解除を願うものでございます。そういうことで他の方法、信号機の検討あるいはその他いろいろあろうかと思いますが、暫定的にできる方法を警察当局とも含めて御検討をお願いしたいと思いますが、この辺のお考えをお願いしたいと思います。 大きく2でございますが、その他隣接地域との交流についてということで、国から地方自治行政に権限が移されてくるということ自体、許認可のスピード化あるいは規制緩和等大きなメリットとともに地方の発展にも大きく寄与するとの見方はある反面、地方にその基盤が確立されていなければ、その策がデメリットとして地方自治体に重くのしかかってくるとも言われております。 今私たち三島市議会も行財政検討特別委員会の設置の中で、現状の諸行政の機構、仕組みに伴う人員配置、さらにそれに伴う財政等について調査検討を進めているところでございますが、三島市人口約11万、東京 100キロ圏の中で、将来を考えると人口の増加は確実と思われます。さらなる発展と市民のニーズにこたえるべきサービスを考えたとき、税金の使い道、その平等性等を考えたとき、施設、機構等の廃統合や民営化等含め、幅広い分野の検討が必要だと痛感しているところでございます。とかく私を含め、人類は既成の概念にとらわれ、むだ、無理を排除するということを改悪ととらえ、前進しないことが多くあるが、目を大きく見開いてスケールを大きくして改革に努力すべきだと考えます。 1としまして、隣接市町との連携についてでございます。焼却場、最終処分場など大型施設は小さな一自治体で建設することはこれからますます難しい状況となってきております。共同や分担して、市民、町民のサービスを考える時代にきているのではないかと考えます。三島市と函南町は昭和54年ごろより行政懇談会の設置の中で、問題解決のため努力されてきたと認識をしているものでございます。実際として葬祭会館等の建設につながってきていると理解いたします。提案でございますが、さきに述べたように、競って同じような施設をつくるようなむだやごみ等の環境条例の施行に当たっても、同じレベルで考えることが大事だと思います。近隣の清水町、長泉町等とも同様の懇談会を設置することを提案をいたします。市長のお考えをお聞かせください。 (ロ)としまして、隣接市町の職員の交流についてでございます。さきに述べたことと全く同じでございますが、行政は当局の幹部のみの力やアイデアでは本当の市民サービスはできないと思っております。そこで職員も前述のように、広域的視点に立っていただくことが重要だと考えます。隣接市町の職員の交流の中で、お互いに補完し合うことも重要です。懇親を深めることも将来への自治体に重要なことだと考えます。市長のお考えをお聞きしたいと思います。 (ハ)としまして、庁内創意工夫提案制度についてでございます。私はここでこの制度の導入の提案を考えておりましたが、三島市は既にこの提案制度が導入をされ、確立されているというふうに聞いております。私はこの提案から出される多くのアイテムを行政に実際に生かしていただきたいというふうに思います。このアイテムを諸問題解決のための部課長会議のテーマやさきに提案した懇談会、交流会のテーマにするなど活用をしていただきたいと思います。この辺についても市長のお考えをお願いしたいと思います。 以上で1回目の質問を終わります。 ◎市長(石井茂君) 足立議員の質問にお答えいたします。 いろいろ御提案を含めて盛りだくさんな質問でございます。 最初に、三島市のごみの不法投棄等防止条例をつくる段階の中での策定の基本と、こういう御質問でございます。このことにつきましては、昨年3月議会で足立議員からポイ捨て行為を初めといたしまして、一部の心ない人の不法投棄が後を絶たない。注意や指導しても理解できない人には罰則をも考えて、美化条例等の制定をという御提言をいただいたわけであります。 その御提案の中で、1つには条例の効果が近隣の市町民や観光客等にも及ぼすもの。2つ目は今まで行ってきて啓蒙活動を続けること。3つ目は、権限を持った指導員等を各地区に配置するなどの御提案をいただきました。その質問の中で私はこのように答弁をいたしております。市の清掃行政の重要事項について御審議をいただく廃棄物処理対策協議会を発足をいたしますので、ポイ捨てについてもその審議会の中で御検討いただくようにいたしますと、このようにお答えをいたしたわけであります。審議会で先進地の小田原市等々も視察をしていただきまして、鋭意精力的に御審議をいただきまして、本年3月に条例案に盛り込むべき内容という形で答申をいただいております。この答申を受けまして条文の検討等行いまして、今議会へも三島市ごみ不法投棄等防止条例案を提出をさせていただいているところでございます。 内容といたしましては、市長への手紙等の中で道路上等々に犬のふんがたくさんあって困ると。何とかならんかというようなことを市民の多くからいただいておるわけでございまして、飼い犬のふんの放置の防止等を含んだものでございます。不法投棄は廃棄物処理法の第16条に投棄禁止の条項がありまして、違反した場合には6カ月以下の懲役とか、または50万円以下の罰金という規則があるわけでございます。現状なかなかその成果と言いましょうか、効果が上がっていないことは議員の御指摘のとおりであるわけでございます。したがいまして、条例案では不法投棄及び飼い犬のふんを放置した場合には、市民公表もありますという内容といたしたところであります。心理的強制によって社会的な義務違反を未然に防止をするものが大きな特色であるというように御理解いただきたいと思います。 条例案の目的でありますが、清潔で美しいまちづくりを推進し、市民の快適な生活環境を確保しようとするものであります。啓発活動を重視させ、環境美化意識の高揚を図ってまいりたいと、このように考えておるわけであります。いずれにいたしましても、市民一人一人がポイ捨てや不法投棄が反社会的行為であるということを自覚していただくことが最も大切というように考えております。私も環境美化の皆さんとか市の係長以上の職員とか、あるいは中学生等々何回か不法投棄の収集に行ったわけでありますが、ここは去年やったっけというようなところにまたあるんです。実に残念であるわけでございます。 そこでこの条例は行政を異にした隣接との取り組み状況についても大切であるというのは、全く議員の御指摘のとおりであるわけでございます。したがいまして、三島市では不法投棄や飼い犬がふんをした場合には、市外の方でも市民としてこの条例案の対象になるということで取り組んでおります。そこで隣接する市町の取り組みでありますが、沼津市では平成8年4月に施行いたしておりますし、長泉町では本年10月に施行となっております。清水町では現在9月定例会に三島と同じように上程をされておるというように伺っておるわけであります。いずれにいたしましても、函南町は今担当課で条例化に向けてその作業と言いましょうか、準備にかかっているというように聞いておりますので、隣接市町村と十分連携をとりながら対応できる条例というようになっておりますし、また仏つくって魂入れずではいけないわけでありますから、よりこの条例ができることによって議員の皆さんの御協力をいただきながら、市民の皆さんの御理解と御協力をいただきながら、対応してまいりたいというように考えておるわけであります。 次に、再生紙の利用状況でございますが、今までの議会でもいろいろお答えしてまいったわけでありますが、今三島市では5社の古紙回収業者と担当の職員が協議する中で、一応持ち込みということの中で、市町村によりましては逆有償というところもありますが、三島市はおかげさまでそういう対応をしていただいておるわけであります。いずれにいたしましても、これからさらに厳しくなっていくであろうというように考え、簡単に言うと古紙の在庫が増えるであろうというように私は心配をいたしておるわけであります。 そこで何と言いましても古紙の再利用が最も大切ということで考えておるわけでありまして、議員も御承知のとおり、本年6月議会でデポジット制度の導入に関する意見書を三島市議会全員で発議し、議決をしていただいておるわけでありまして、そのとき市長会等でもしっかり取り組めと、こういうような御示唆をいただいておるわけであります。先ごろ行われました県下の市長会のときに、三島市から議員の議決をしていただきましたデポジットの関係と古紙の有効再利用の促進ということの中で、2つ実は決議書を提出いたしたわけであります。ちなみに申し上げますと、県下21市の中でそれぞれの市から決議書が出されるわけでありますが、東海市長会へ出しますのは、それぞれの県下の中で2つということに決まっておるわけであります。 したがいまして、先ごろの市長会の中でいろいろ検討いたしまして、それを集約いたしまして、類似的なものは一本にするということで集約されたものが6つ出されたわけでありますが、その中で2つ、1つは地域保健医療対策等の充実についての意見書と三島市が出しました古紙の再利用の促進とデポジット制度の導入と、その他廃棄物の関係の中で廃棄物対策の充実強化について、これを一本にまとめまして次に行われますところの東海市長会で提出すると。第85回の東海市長会になりますが、提出するということになったわけであります。またこれが東海市長会で取り上げていただいて、全国の市長会へと提出されればというように考えておりまして、いみじくも本年から浜松の栗原市長さんが全国市長会の会長でもございますので、お願いしていきたいというふうに考えておるわけであります。参考的に古紙の再利用とデポジット等々含めたこのような決議案でありますということを、皆さんのお手元へと配付をさせていただいたところでございますので、御参照いただきたいというように思うわけでございます。 次に、排ガス規制等公用車の低公害車の導入についてと、こういうことでございますが、このことにつきましては、6月議会で馬場議員からいろいろと御質問、御提言をいただいたわけでありまして、そのときに真剣に取り組んでまいりますというようにお答えをいたしたところであります。今私から言うまでもなく、車から排出されるところのいろいろの関係の中で、地球温暖化の問題等々もありまして、今これは世界的な緊急課題ということになっておるわけであります。 その後国の取り組みについて若干御報告させていただきますと、8月22日付で官庁速報によりまして、環境庁は一定の割合の低公害車の製造、販売をメーカー、ディーラーにも義務づける、そしてまた業者にも一定割合の使用を義務づけることを法制化するということで検討するということで官庁速報に載っておるわけでありますし、また新聞等々でも報道されているとおりであるわけであります。ちなみに申し上げますと、天然ガス車を導入した場合に、そのような整備をしない車は大体 1,500ccクラスのライトバンということになりますけれども、大体今 100万ぐらいであります。したがって、天然ガスが使用できるような装置をいたしますとプラス 180万ということになるわけであります。180万のうち2分の1は国が補助するということになるわけでございますので、来年は公害パトロール車が買いかえの時期が到来いたしておりますので、これから補助金の問題等々もありますので、そこらがクリアできれば、ひとつ本当の意味で前向きに取り組んでいきたいというように考えているところであります。 次に、市道の側溝清掃等についての御提案を含めての御質問でございます。議員の御指摘のとおり、かなり三島市も下水道等々については、議員の皆さんの御意見等もいただき、協力をいただきながら、その推進に努めておるわけでありますが、まだまだ家庭雑排水だけのというところもあることも事実でございまして、昨今、ここ二、三日は雨が多いわけでありますが、平均的にここ二、三年は降雨量が少ないということもございまして、家庭の雑排水等々が堆積する箇所は非常に多くなっておるわけであります。年に一度それぞれの地域、町内会でボランティアと奉仕で側溝等々の清掃をしていただいておるわけでありますけれども、なかなか清掃がしにくいというようなところ等々も実はあるわけでございます。 したがいまして、この間7から11、5日間担当の部長、職員と6回に分けて市政懇談会をやりました。その前から要望いただいているもの、改めて市政懇談会で要望いただいた箇所等々5日間かけて全市内を実は見て歩いたわけであります。それぞれの地域の中で町内会さんとかあるいは役員の皆さんに御説明をいただいたわけであります。一例を申し上げますと今井坂、あそこは数年前に昔のような旧東海道の石畳ではありませんけれども、それに類似したものとして整備しておるわけでありますが、片側愛宕の方のところが側溝がないわけでありまして、L字的な側溝です。したがって、家庭雑排水が流れてくるものですから、そこの側溝を直して、溝ぶたもかけてほしいと。そのことで幾らかでも悪臭が云々という話があったわけでありまして、現場を見たわけであります。したがって、かなりの勾配もございますので、年に1回か2回消防ポンプ等々で流せば対応できるというふうに申し上げたわけでありまして、その側溝を完全に改修するだけで約 2,000万かかるものですから、というようなことの御意見を申し上げて、早速担当に指示させて消防署で対応して、あと1カ所ありますが、させました。 大変喜ばれておるわけでありますが、消防タンク車10トン車がありますけれども、一番それが例えば大場川の水等々で対応できれば一番いいわけでありますけれども、そんなことがあっては困るわけでありますけれども、万が一タンク車をそのように使っておるときに火災が起きたというようなことになりますと大きな問題になるというようなこと等も考えて、何らかの方法をひとつ考えていきたいということで、今担当とも真剣に取り組んでおるわけでありまして、数年そのような家庭雑排水等々堆積しているものを処理でき得ないような箇所がありまして、少しのところでも業者に頼みますとすぐ 600万とか 800万とかかかるわけです。したがって、経費の節減等々考えて、何らかの対応をしていきたいというように考えているわけでありますが、消防でやる1つの方法もありますし、消防団の皆さんにやっていただくこともありますが、消火栓とかいうものを使いますと飲料水を使うということもございますので、そこらの兼ね合い等々もあるもんですから、今御提言いただいたいろいろな問題があるわけでありますが、それらのこともひとつ真剣に考えて取り組んでいきたいというように思っております。 そしてまたグレーチングの関係でありますけれども、議員も御承知のとおり、昔の側溝は手が入るようにつくられておったわけでありますが、歩行者等々のことも考慮いたす中で、今ほとんどそれがないんです。したがって、車道等の雨水については、なかなか側溝ではけにくいというようなところもございます。したがって、可能な限りグレーチングを、大体10メートルピッチぐらいでグレーチングをということで取り組んでおるわけでありますが、この間5日間回った中でもいろいろの要望がございましたので、すべて全部一遍にというわけにはまいらない面もありますが、可能な限りグレーチング等々もその側溝の機能が果たせるということのために取り組んでまいりたいというように考えておりますし、現在取り組んでおります。まだまだ不十分でありますが、可能な限りその促進を図っていきたいというように考えているところでございますので、御理解いただきたいと思います。 次に、長伏の南北線一方通行規制解除の問題であります。このことにつきましては、私も数度にわたりまして現場を見ておりますし、そのときに足立議員にも御出席をいただいておるわけであります。私は用地の確保ができればなるべく早い時期に対応していきたいということで、私どもも一生懸命地権者の皆さんにもお願い申し上げますが、とは言いましても地元の皆さんのぜひ協力をいただきたいということをお願いをいたしておるところであるわけであります。 御承知のとおり、杉崎さんという米屋さんのところから北側は一応2車線になっておりまして、若干のバラつきがありますが、一応幅員が大体 7.5メートルございます。それから南側は平均いたしまして大体6メートルということになるわけでありますが、2車線は 550ですから、5メートル50あれば2車線で道路基本的な構造に乗るわけですから、実は6メートルあれば2車線になるんですけれども、議員も御承知のとおり、センターがずれています。そういうことの中で少なくもセンターを一定の間ぐらいは合わせなければいけないということになりますので、全部買収ができないとするならば、少なくも交差点から35メートルぐらいの範囲の中でセンターが合うようにすればということが今まで担当が警察の交通課等々との打ち合わせの中での話し合いでございますので、とりあえずここでは調査費を計上させていただきましたので、全部できなければとりあえず2車線になり得る、言いかえれば北進ができるというような道路に何とかしてここで頑張って取り組んでいきたい。したがって、用地さえ確保できれば、来年は再優先でも取り組むべき事項であるというように考えております。 今長伏地域では御承知のとおり、クロネコヤマトの進出の問題等々もありまして、子供、児童・生徒の通学にかかわる問題としていろいろと御心配の向きがございます。したがいまして、北進ができないもんですから南から来る車は長伏小学校のところをずっと回りまして、杉崎商店のところへ出てということになるわけでございまして、これが北進できるということになれば大きく通学路等々の改善はできるというように考えておりますし、同時にまた工業団地の周辺につきましては、一定の休閑地がございますので、さきにもお答えいたしましたけれども、通学路等々について整備していきたいと。したがって、子供の通学の安全を期するためにも、この相互交通、一方通行を一日も早く解消することは私は大きな課題であるというように考えております。地元の議員でございますから、ぜひひとつ用地が確保できるように一層の御協力いただければというようにお願いを申し上げておきたいと思うわけであります。 次に、近隣市町村の連携についてということであります。私はこれから広域行政を進める中で地方分権等々に対応するということが最も大切ということになっております。議員も御承知と思いますけれども、国では従来の5トン以上の焼却炉に対しての国の補助金を、今後は 100トン以上の焼却炉に対する補助金ということに制度が変わるというふうな状況にあるわけであります。そのことは先ほど議員の御質問の中で御提言がありましたように、煙突は何本も要らないということにつながるわけでありまして、言いかえれば国もできるだけ市町村の財政等々も勘案しながら、あるいは環境問題等々も勘案しながら、できるだけ広域行政で取り組みなさいという1つの指針であろうというように私は理解をいたしておるところでございます。8月25日に落成式がありました葬祭会館みしま聖苑も、函南町との若葉保育園等々の一部事務組合等々もございまして、広域的に進めてきているところであります。 御承知のとおり、県下28の市町村がございますが、平成7年に静岡新聞、静岡放送等が中心となりまして、東部の経済界等各界各層の代表者と東部28市町村とでサンフロント21懇話会なるものができておるわけであります。4つの行政センターの所長がオブザーバーで、東部全体の県会議員の皆さん26人が顧問ということで取り組んで、言いえれば地域連合を組んで東部の発展のために頑張っていこうということになっておるわけでありまして、私がその市町村連絡会議の会長も務めさせていただいておるわけであります。 さらに、より身近なものについて取り組もうということで、本年5月に駿東田方市町村長連絡協議会なるものをつくりました。私が会長を仰せつかっておるわけでありますが、2回目のときに勝又議長さんにも御出席いただいたわけでありますが、そのとき私は提案申し上げまして、市町村長・議長連絡協議会というものにしようということで対応いたしておるわけであります。したがいまして、できるものはお互いに努力し合う中で広域的に進めていこうということでの対応であるわけでございます。いずれにいたしましても、これからは広域行政は避けて通れるものではありませんで、したがいまして、いろいろな問題について対応してまいりたいというように考えておるわけでありますが、本年に入りまして箱根山組合議会で議長をお務めいただいておりますところの松田議員さん、箱根山の議長さんでありますが、等の提案の中で、まさに今足立議員さんがおっしゃったとおり、煙突は何本も要らないよというようなことを中心にして、箱根山土地利用特別委員会なるものが設置されて、取り組んでおられるわけであります。 したがいまして、いろいろの広域行政等進め、またいろいろな面でも軽々に言えないわけでありますけれども、問題等について煙突は何本も要らないよというような基本的な観点に立ってのものであるわけでありまして、私も大いに賛成をいたしております。 今議会議長の皆さんも、函南町、清水町、長泉町の議長の皆さんとのいろいろ連絡会議等開いていただいておるわけでありますけれども、より具体的に清水町とか長泉町等とも行政が、個々であってもひとついろいろな面で検討しようと懇談会等々の御意見もございましたので、私どもも1市3町で取り組んでおるわけでありますが、より具体的な問題等々について対応できればよろしいなと思うこともございますので、そこらも踏まえた中で、これからも議員の御提案のとおり、取り組んでいきたいというように考えております。 次に、近隣市町村の職員との交流でありますが、これも先ほど申し上げましたように、駿東田方市町村長・議長連絡協議会の中でもお話を申し上げたわけでありまして、お互いに人事交流をしながらひとつ取り組んでいこうというようなお話をいたしたわけであります。したがって、できれば来年度からというようなことも御提案申し上げたわけでありますが、そんな市長急がずに来年、再来年あたりにしようやというような御意見もございますので、一応そういうような方向と言いましょうか、そういう機運も高まってきておるということを御理解いただければと思いますし、またその方向でさらに実施に向けて取り組んでまいりたいというように考えておるわけであります。 庁内の創意工夫提案制度についてでありますが、議員の御指摘のとおり、既に提案制度そのものは既にあるわけでありまして、私はよりこれからこの提案制度を重視をしていきたいというように考えております。と申し上げますのは、これから地方分権になりますと、今まではいろいろの諸事業等々が国とか県のメニューによって、そのメニューの中で最も三島市にふさわしいものを市が採用して取り組んできたというものが、実は補助金等々から考えてまいりますと多いわけでありまして、これから地方分権というものは、それぞれの市町村が独自のメニューをつくりまして取り組むということが大切ということになるものですから、それには職員の創意工夫、提案等々がさらに私は必要であるというように考えておりますので、もう少し報奨、ごほうび等々ももう少し考える中で、よりひとつ提案制度の活性化に取り組んでいきたいと、かように考えております。 若干長くなりましたが、残余につきましてはそれぞれ担当部長、教育長からお答えさせます。 ◎市民生活部長(小野正浩君) 資源ごみの収集の件ですけれども、4月から受け入れました昨年度までの不燃ごみに相当する総量では 1,488トンとなっております。このうち瓶につきましては、指定法人が引き取りをいたすわけですが、3色合計で約 400トンを順調に引き取っていただいております。引き取った後は色別の瓶に再生するほか、建設資材等に再商品化されております。缶についてはスチール製のものを約 147トン、アルミ製のものを約13トン、いずれも業者に売却をしております。 次に、ペットボトルの回収時期とその資源の利用予測でございますが、容器包装リサイクル法に基づく当市の分別収集計画では、平成12年度にはその他の紙製容器包装、プラスチック製容器包装が分別収集の対象品目となるということから、ペットボトルにつきましては、その時点であわせて取り扱いを検討するというふうなこととしております。 なお、資源としての主な利用方法についてでございますが、繊維原料や洗剤、化粧品等の容器等の原料として再利用されております。しかし、製品のコスト高などが問題としてまだあるというようなことを聞いております。 次に、ペットボトルの分別収集の問題点についてでございますが、ペットボトルの集積所については非常に容器がかさばるため、集積所よりかなり広い場所が必要になります。またペットボトルは中身により回収できるものとできないものに分けられます。飲料用あるいは酒類、しょうゆ用のペットボトル、これらにつきましては、回収の対象容器ではありますが、油が入っていたペットボトルあるいはソースが入っていたペットボトルなどについては、水洗いではなかなか中がきれいにならないというふうなことで回収の対象になっておりません。また容器が回収容器の対象であっても、キャップをとることあるいは中身がないこと、中を軽く洗うことなど、今年の4月から実施している缶と瓶の分別収集よりもさらに厳しい分別が要求されております。 さらに、運搬面においても容器がかさばる、言ってみれば空気を運ぶようなものとよく言われますけれども、そんなような状況で車両台数がどの程度必要なのか、あるいは回収を実施するためにはいろいろな問題点をどうクリアしていくことが必要なのか。そういうふうなことがございますので、平成12年度の回収実施に向けて11年度中には分別の方法や収集方法の検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 次に、古紙回収とその成果、利用状況についてでありますが、三島市では古紙の資源化をより一層推進し、ごみの減量化を図るために、7月から月1回土曜日に市内を4ブロックに分けて資源古紙回収を実施しております。新聞紙、ダンボール、雑誌を種類ごとに回収して、市内5社の古紙問屋に直接搬入しております。7月から8月までの回収量につきましては、新聞紙が1万6,870 キロ、ダンボールにつきましては 4,840キロ、雑誌が4万 8,455キロ、合計で7万 165キログラムございました。 市役所での再生紙の利用状況ですが、平成2年度から印刷、複写用の紙については、古紙の配合率70%のものに切りかえておりますし、またトイレットペーパーもすべて古紙 100%のものを購入しているほか、市発行の刊行物の用紙あるいは再生紙を指定するなど、再生紙利用の拡大を図っております。平成9年8月18日には県の環境部長の方から各市町村長あてに、ごみ減量推進国民会議が決定をいたしました古紙の配合率の高い再生紙利用促進を図るためのガイドラインが通知されましたので、今後はそのガイドラインに沿って、市役所の再生紙の利用促進を図ってまいりたいというふうに考えております。 次に、ダイオキシン測定結果と法規制の内容についてでありますが、測定結果につきましては平均で34.3ナノグラム、厚生省が基準としております80ナノグラムを下回っております。平成9年12月1日に施行される大気汚染防止法施行令によりますと、1時間当たりの焼却能力3.75トンを有する清掃センターの既成焼却炉にあっては、規制濃度は14年11月30日まで80ナノグラム、それ以後は5ナノグラムとなっております。これにあわせて今後整備について検討していきたいというふうに考えております。 次に、最終処分場ですけれども、残余年数につきましては、埋め立て期限10年を計画しておりましたけれども、環状線が通るということで環状線からの発生する埋め立てごみが4万立米ということでございます。したがいまして、残余年数はおおむね5年を見込んでおります。このため新たな最終処分場の用地の確保をすべく土地所有者等との折衝をしております。相手方の事情もございますので、いましばらく時間を要するということでございます。残余年数も限りがありますので、間に合うよう努力してまいりたいというふうに考えております。以上です。 ◎学校教育部長(大湖教男君) 次の学校のごみの回収とストックについてでありますが、現状学校の方では先ほど議員さんも御質問がございました中で、文部省の方からそういう通達がきまして、私どもの小型焼却炉につきましては、極力使わないということで現状進めております。ストックヤードということでございますので、それは学校と今話し合いながら進めております。以上です。 ◆21番(足立金寿君) 1については時間がありませんのでいいです。 その2につきましては、とにかくこれからも広くそういった考え方で進めていくということと、できる限り具体的な話し合いのできる組織といいますか、そういう形をつくっていくという市長のお考えのようですから、具体的な推進ができる形をぜひつくっていただきたいというふうに要望をしておきたいと思います。 それから、環境問題でございますが、ごみの不法投棄の防止条例ということですが、これは先ほど申しましたように、委員会で検討されますのでこの辺にとどめておきますが、何といっても私は清水町と一番隣接する境川のわきに住んでおりますので、その状況というものがよくつかめるわけですが、雨の多いときに水が多くなると冷蔵庫が流れてくるという状況もございます。そういうようなことでぜひ隣同士がそういったものについての考え方ということを、同じレベルでものを考えるということを今後進めていっていただきたいし、そのお考えのようですから、ぜひ強力にお願いしたいと思います。 それから、もう1点だけ述べさせていただきます。古紙の回収と再生紙の利用ですけれども、かなり市役所でもお使いになっているということでいい結果だというふうに思いますし、これからもぜひ回収から消費に至るまでのリサイクル意識ということを市民がちゃんと考えて生活の行動を起こすというふうにしていただくために、PRをいろいろの角度からしていただくということをお願いしたいと思います。いろいろまだあとお聞きしたいこともございますけれども、時間もございませんのでこの辺で終わりにしたいと思います。あとはまた廊下でお願いいたします。 終わります。 ○議長(勝又国信君) 以上で21番 足立金寿君の発言を打ち切ります。 議事の都合により15分程度休憩いたします。                         午後3時38分休憩                         -----------                         午後4時2分再開 ○議長(勝又国信君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 次に、12番 鈴木和彦君の発言を許します。     〔12番 鈴木和彦君登壇〕 ◆12番(鈴木和彦君) 一般質問いたします。 初めに、箱根山の管理について伺います。 森林は国土の保全、水源の涵養など極めて大きな公益的役割を果たしています。ところが輸入自由化により木材価格の低落で、全国的に国有林、民有林とも林業経営体として成り立たなくなり、山が荒れ放題となっています。日本の森林は3分の2が民有林、3分の1が国有林、その国有林でさえ累積債務は3兆 3,000億円と言われています。三島市は全面積 6,217ヘクタールに対し、3分の1強の 2,428ヘクタールが林野面積です。そのうち人工林は68%の 1,660ヘクタールであります。私は数年前、このままでは箱根山は荒れ、災害を引き起こす心配があると指摘をし、三島市としての対策を求めました。今回は三字共有林所有のある方から木材は売れないし、収入はなく、山の手入れをする財源もない。部落の人たちも高齢になり、その子供たちはやる気はない。市で何とかしてもらわないと山は荒れ、災害の原因になると相談がありました。 箱根山は戦前から家畜の草刈り場でしたが、戦後木材の需要が高まるとの予想から、次々とヒノキなどを植え、今30年、40年の木となっています。箱根山の人工林の多くはヒノキなどが密生し、地面に太陽が当たらず、下草も生えず、山肌の土は流れ、台風など来ればあちこちで木が倒れています。最初に述べたように、日本の森林は国有林を含め深刻な事態です。箱根の山を守ることは環境、水源の点からも行政の責任、行政の積極的な取り組みが急がれるときです。 質問の第1は、箱根山の森林管理に国や県はどのような予算を組んできたのかお答え願います。 第2は、三島市として箱根山の森林管理にどのような施策をとってきたか。またこれからどのような事業計画があるかお聞かせ願いたいと思います。 第3は、三字共有林は収入もなく管理できなくなっています。行政の指導で管理を強めることが大事と考えますが、いかがでしょうか。 第4に、箱根山の68%が人工林です。環境や災害について考えたとき、また国内産木材が必要なときがいずれはきて伐採されるでありましょう。将来を考え、針葉樹、広葉樹等計画的に植栽計画を持つべきと考えますが、いかがでしょうか。 次に、公立幼稚園の3歳児保育実施について伺います。 昨年の9月議会でこの問題について質問いたしましたが、平成13年実施まで3年間の準備期間となってしまったので、再度取り上げ、実施に向け万全を期していただきたいと思います。 県教育委員会の発行する教育広報8月12日号で3歳児保育が取り上げられ、公立幼稚園の3歳児保育実施率が平成9年度で31%に増えたと報告されています。その記事の中で3歳児保育が増えている理由として、3歳という時期は集団生活における適切な環境の中で、思考力、表現力、運動能力等が著しく伸長するということが見直されてきた。また少子化、都市化等幼児を取り巻く環境の変化により、得にくくなった幼児同士の遊びや自然とのふれあいの場を提供していると報告しています。 質問の第1として、三島市でも同様に希望が多いと思われます。東幼稚園の施行とあわせ、4園での交流の実績と評価について報告を願います。 第2に、前回の質問の際、当局は公立幼稚園の3歳児保育の実施は私立幼稚園と協議をして決めたいと答弁されましたが、その後どのような協議がされたか御報告願います。 第3に、文部省や県教育委員会の幼稚園振興計画では、公立でも希望する3歳から5歳児を平成13年より就園させるとしています。そのための市町村幼稚園教育振興計画を策定するとしていますが、三島市ではどのようになっているか伺います。これから平成10年の予算を組むのでありますが、平成13年実施では平成10年、11年、12年と3カ年しかありません。施設や教員等の準備をどのように考えているのか。3カ年の実施に向けたスケジュールをお答え願います。 第4に、当面、東幼稚園の試行とあわせ、空き教室のあるところから実施をしてはどうかと考えますが、いかがでしょうか。 第1回目の質問といたします。 ◎市長(石井茂君) 鈴木議員の質問にお答えいたします。 箱根山の森林管理についてでありますが、国、県どのような予算をということ。それから三島市は箱根山の森林管理をどのような施策をとっておるかと、こういうことの御質問でございますが、議員もただいま御質問の中でお話がございましたように、東、中、西合わせまして、東部は一番実は人工造林率が高いわけでありまして、県下平均しますと60%ですけれども、今議員のおっしゃったとおり、東部は68%ということになっておるわけであります。そのことは議員も御承知でしょうが、昭和27年に昭和天皇が第3回の全国植樹祭へと箱根に参りまして植樹をいたしました。それから人工造林が急激に増えたということであるわけでございます。 平成6年までは枝打ち、間伐等につきましては補助金をいただいておったわけでありますが、間伐につきましては植栽いたしまして35年経過すると補助金打ち切りというようなことになっておるわけであります。したがいまして、これからも精力的に県にお願い申し上げて、その種の補助金等々についてもお願いしてまいるつもりでもございますし、いずれにしましても、細部につきましては担当課長から答弁をさせますけれども、三島、裾野、御殿場、3市によるところの広域基幹林道北箱根線でありますが、これも36億 5,000万円余をかけまして36.2キロが御殿場市の一部舗装を除きましてほとんど完成となっておりますし、したがって、現在支線等々の整備をいたしておるわけであります。 いずれにしましても、森林の果たす役割というものは、治山治水の関係あるいは水の涵養の問題、あるいはは空気の浄化等々について、必要欠くことのできないものであると。したがいまして、私は森林は個人の所有物ということよりも、広域的な財産であるというような感覚で取り組まなきゃいけないというように考えております。今外材の輸入等の中で確かに国内産等々の需要と言いましょうか、採算が合わないということでいろいろ問題があるわけでありますが、やがて私は国内産が大きく評価される時代がくると思います。外材というのは新しいときにはまことに見た目いいわけでありますけれども、年がたつごとにまさに古くなるということであります。内地材はみずからが持っている油によりまして、年を追うごとにそれなりのよさが出てくるというような相違があるわけでございまして、やがて私は国内産のものが大きく評価をされる時代が、そう遠くない将来に生じてくるだろうというふうに考えておるわけであります。 いずれにしましても、先ほど申し上げましたように、治山治水の関係とか水の涵養とかあるいは空気の浄化等の中で必要欠くことのできない森林であるという理解の中で、今後も精力的に取り組んでまいりたいというふうに考えておるわけでございます。 次に、三字の関係でありますが、鈴木議員さんも三字の関係の皆さんと近いところにお住まいでございますから、いろいろお話しする機会が多いと思いますが、私もお小言食いながらいろいろ注文なり要望をいただいておるわけでございまして、お説のとおりであるわけでございます。したがいまして、これから三字等も伐期が到来している面も一部ございますので、私は今議員がおっしゃったとおり、本当の森林というもの、あるいは水の涵養等々考えてまいりますと、十分な枝打ちをし、十分な間伐をしまして、日光が差すということでないと、今おおむね植えるときには1反歩 300本ぐらい植えますが、用材にする寸法によりましても若干相違がありますが、大体成木になるときは3分の1というように言われております。 したがって、植林いたしました杉とかヒノキは、俗に言うゴボウ根が張らない。横だけなんです。ですから少しの風なんかでも倒木するということもありますし、したがって、できるだけ枝打ちというのは要するに日光が差すようにする条件の1つと同時に、成木になって用材になったときに節をなるべく少なくするために早めに枝打ちをいたしまして、その節を自然の伸びる中で巻き込むということも実はあるわけであります。そこで私はこれは担当とも話し合っておるわけでありますが、三字の問題等含めまして、要するに伐採後の対応については可能な限り市が援助と言いましょうか、協力する中でできれば落葉樹、コナラとかブナとかクヌギとかあるいはモミジ、そういうものを植えることが治山治水の関係、水の涵養等についても大変私は有効であるというように考えておりますので、取り組んでいきたいというように考えておるわけであります。ちなみに申し上げますと、三島市の市有地であり、同時にまた森林は約92ヘクタールぐらいございますので、子供の森周辺の観音洞とか蟇ケ沢とか賀茂之洞等々あるわけでございますから、来年は思い切って市の土地である市有林については思い切って間伐をいたしまして、そういうものを植栽してみたいというように考えております。 議員も御承知のとおり、屋久島の屋久杉は全国的に有名でもありますし、たしか世界遺産に指定されたと記憶をいたしております。私も県会議員当時、屋久島屋久町へ参りまして、屋久杉も見たこともありますが、一定の散策路はありますけれども、ほとんど人が入り込むことのできないようなジャングルとは言いませんけれども、そういう状況になっておりまして、ああいう状況になってこそ初めて私は水の涵養等々に役立つのかなと、そういう感がいたしたわけであります。屋久杉は私から言うまでもなく、かつては木材船等々の用材に使われた非常に油の多い強い木であると私も理解をいたしておりますので、とにかく来年は一定の面積を思い切って間伐をいたしまして、ひとつモデルと言いましょうか、サンプルと言いましょうか、そういうものをつくっていきたいというように考えているところであります。 三字の共有林につきましても、議員の御指摘のございましたように、ひとつ十分話し合いする中で、どのような方法で市が御支援できるのか、またどのような方法で支援したらいいだろうかということも一応関係者の皆さんと話し合いをしながら、森林の持つ機能というものが十分発揮できるような対応策を考えていきたいというふうに考えておるわけであります。 いずれにいたしましても、森林は大切なものであるということを念頭に起きながら、今後も取り組んでまいりたいと思いますので、よりまた1つのそれに対応するところの方法とか方策等につきまして、また議員から御提言なり御意見いただければありがたいと、かように考えております。 残余につきましては、担当部長等々から答弁させます。 ◎商工農政部長(榊洋一君) 森林の予算につきましては、平成9年度の国の予算は平成8年度との対比で見ますと、治山事業が 100.3%、森林補正整備事業が 100.8%と横ばいであります。また森林環境整備事業は 100.9%と増加しております。中でも間伐事業につきましては、昭和56年度から平成6年度までは国県の補助を受けて実施してまいりましたが、樹齢が35年度までの補助採択要件から外れましたので、平成7年度から森林管理の必要性から市が事業主体となりまして、単独事業として広域基幹林道沿いを中心に毎年度30ヘクタールを実施しております。ちなみに、平成4年度から平成8年度までの過去5年間では、約 120ヘクタールの間伐を実施しました。以上です。 ◎教育長(杉本武君) 次に、公立幼稚園の3歳保育実施に向けてのうち、東幼稚園の試行及び交流の実績と評価についてでありますが、今までも多くの議員から御質問をいただいておりますし、鈴木議員からも昨年9月に質問をいただいております。3歳児保育の実績と評価でありますが、幼児は家庭における両親などの関係でなく、他の幼児や家族以外の大人へのかかわりを求めるようになり、そのような生活の中で他の幼児や保育者と感動を共有したりすることによって、ともにその対象にかかって活動を展開したりすることによって幼児の関心が広がります。そして意欲が高まり、豊かな心が育まれてまいります。このように幼児期は直接的、具体的な体験や活動を通して人間形成の基礎を培う時期であり、幼児の望ましい成長を考えた場合、3歳児保育が大切であり、極めて重要な時期でありますので、したがって、3歳児保育については重要なものであると評価をするものであります。 また、中央幼稚園、徳倉幼稚園、旭ケ丘幼稚園、南幼稚園で行われております交流事業でありますが、これは在宅児と保護者を対象に5項目のねらいを持っております。1つは3歳児の発達や実態を知ること。2つ目には友達づくりのきっかけをつくること。3つ目には保護者同士のつながりをつくること。4つ目には在園児と交流を図ること。5つ目は教師は子育ての支援者となることを目的としております。主な活動といたしましては、保育室や園庭での遊びが中心で、ときには運動会などの園行事に参加しております。4園で 124人の児童が参加し、時間は毎回1時間ぐらいで月1回程度行われております。 次に、私立幼稚園との協議についてでありますが、平成6年度から三島市幼稚園教育懇話会を発足させ、種々協議を行ってまいりました。公立幼稚園で3歳児保育を行うとなりますと、私立幼稚園の経営にも少なからず影響を及ぼす面もあると思いますので、幼稚園教育懇話会等で話し合いを行っているところであります。 次に、平成13年実施までの3年間のスケジュールについてでありますが、議員も御承知のとおり、平成3年に幼稚園教育振興計画要項が文部省初等中等教育局長より通達されました。これは平成13年度までに入園を希望するすべての3歳から5歳児を就園させることを目標といたしております。したがって、それを踏まえて私立幼稚園の協力が得られるよう協議をしております。また、今後幼稚園教育振興計画を策定してまいりますので、幼稚園教育振興計画策定会議を議会終了後、早急に協議を行う予定でおります。施設、設備、教材等の整備充実、また教員の資質、能力の向上及び家庭や地域社会との連携強化等について、計画的に推進することを特に努力してまいります。 次に、空き教室のあるところから実施についてでありますが、空き教室につきましては、14園中10園で空き教室がございますが、先ほど述べましたように、施設設備についても幼稚園教育振興計画を策定する中で協議してまいります。 参考までに幼稚園教育振興計画の策定の意義でございますが、幼稚園関係者、小学校長または中学校長、関係行政機関の職員、学識経験者、その他教育委員会が必要と認める12人で構成されます。この策定委員会の委員長にはもう既に常葉大学の3歳児保育に大変熱心な久保田 力先生をお願いしてあります。 次に、参考までに過日7月27、28日に県内の市町村の教育長会議がありました。その市町村の教育長会議の3歳児につきましての報告を申し上げます。 今まで市町村教育長会議は、各問題点を出し合いまして分科会を開き、それを全体で討議しましたが、本年度は研修方法を変えまして、県内の74の市町村全員で討議することになりました。その議題を4つに絞りました。その4つの中の第1が3歳児保育でございます。あとは学校行事等のいろいろな学校開放についてあるいはいじめ、いろいろありますが、第1の3歳児保育につきまして、そのトップに実は私は3歳児保育の今後の方向につきまして、いろいろな課題があることだと。他市町村の様子を聞きたいために提案いたしまして、これ今私持っておりますが、これは教育新聞の静岡版の中に書かれたものを少し読んで参考にしていただきたいと思います。(「いいよ、いいよ、それは」と呼ぶ者あり)、それはよその様子がわかりますので。(「聞いているからいい」は呼ぶ者あり)、これ見ました。ちょっと読んだ方が、(「後で聞くから」と呼ぶ者あり)、じゃ簡単に言いますので。 最初に三島市教育長が、13年から実施する方針で教育懇話会で協議していると。公立が14、私立が6園あり、私学側が難色を示しているとの発言。これに対して望月伊東市教育長は、公立14に対して私立は2園、少ない。実施は可能で、施設設備等人材的な対応が課題である。河合浜松市教育長は、可美幼稚園、これは小さな村が合併しました。可美幼稚園は合併時から実施しているが、モデルにはならない。教育の機会均等があり、競争を図りたい。渡辺浜北教育長は、私立は1園で大規模校、公立15園は実施可能だ。次に浅井袋井市教育長は、教育の延長を求める声が強いが、父母の意識にも変化が見られ、見学を進めている。幼保一元化の重なり部分が見えてきたと各設置者固有の課題があることが判明したということがわかったわけでありますが、さらに幼稚園の保育料にも差があり、教職員資質向上等関連しながら、当面各設置者が対応しなければならないようだと、このような話がありました。以上です。 ◆12番(鈴木和彦君) 箱根山の管理の方から伺いますが、先ほど答弁があったように、平成7年から国県の予算がなくなったということですが、35年という年限が言われましたが、その趣旨はどんな問題でしょうか。 ◎商工農政部長(榊洋一君) 平成7年度から間伐事業が補助対象でなくなったという理由なんですけれども、先ほど市長からもお答えしましたとおり、箱根山一帯の森林の樹齢は約40年から45年ぐらいたっていると思われます。補助事業といたしまして、樹齢は国庫補助である公共造林事業では11年から30年。県費補助である県単独森林整備事業では11年から35年と、採択要件となる樹齢が超えてしまったものであります。また40年ぐらいになりますと間伐材であっても用材として利用されるということもございます。今後は森林の持つ公益性を考えますと、何らかの補助事業の対象となるよう事務レベルからも機会あるごとに国県に要望していきたいと考えております。以上です。 ◆12番(鈴木和彦君) 市長、35年で補助金が打ち切られるというのは、今お答えがあったように切った木が使える、売れるというのが以前はあったんです。今既に切っても、今山を見たとおり、全部切ってそのまま置いてあります。売れないんですよ。そういう状況ですから1つ僕の提案なんですけれども、今全国の山を持っている自治体の長の皆さんが私の聞いているのは今 500ぐらいとか 1,000とか聞いておりますけれども、私の持っている本は「森林交付税創設へ向けて」というテーマで和歌山県の本宮町長さんが森林交付税創設促進連盟会長さんで講演をしているようですけれども、森林や山村地域が持つ公益的機能を今後とも持ち続けられるように、国の総合的な税収の中から森林交付税を地方交付税の枠外に創設して市町村に還元するべきであると提案をしている。実は7月に県内の森林を抱えている市町村の共産党の議員が国会議員と農水省へ交渉に行ったんです。農水省の答弁の中でも同様に、交付税の検討を始めていると。年間 5,500億円から1兆 9,000億円というちょっと大きな数字なんです。こういうような今言われた間伐だとか枝打ちとか、市の独自でやるしかないですね、今のところ。ですのでこういうような方向を目指すということは、市長いかがでしょうか。 ◎市長(石井茂君) 先ほど答弁をちょっと失言いたしましたが、今地方交付税で山林等々に対するものについては若干でありますが、交付税対応しているわけでありますが、それを山林にかかわるものは地方交付税の別枠で対応するべきだという意見は、実は私も承知をいたしておりますし、県の森林組合の協議会、ちょっと忘れましたが、僕は副会長を務めておるわけでありまして、よく承知をいたしております。先ごろも総会の中で掛川の榛村市長さんが会長を務めておるわけでありまして、先ほど申し上げましたように、森林は一個人の財産でなくして国民全体の共有の財産であるというようなことで取り組まなければいけないということを申し上げたのは、そういう観点からであるわけであります。したがいまして、治山治水その他いろいろな問題を含めた中で、森林の持つ機能と言いましょうか、存在というものは大事であるという観点でありまして、35年経過いたしますと間伐期限が終わっているということになるわけでございまして、あくまでもそれは国の考えておりますことは、机の上でのプランでありまして、35年で十分間伐が終わっているところもありますし、大体ヒノキというのは普通の立ちのいいところで50年ぐらいということでありますから、35年たちましても依然として間伐しなければならんというようなところもあるわけでありまして、今議員の御提案のように、それを踏まえてこれからさらに取り組んでまいる決意でございます。 ◆12番(鈴木和彦君) 市長、これ箱根山組合とその中にある県有林、それから三字が持っている山の分ですが、今答弁あった 160ヘクタール間伐やったというのは、これだけなんです。この全面積からすると本当に少ないわけです。これは今年間 500万というので市の独自の予算をつけてやっていただいてますが、1年30アール。今箱根山が 1,000ヘクタールありますから、そのままやったとすると30年かかる。今市長がおっしゃったように、木が今30年から40年、これが60年とか70年になるわけです、一番最後の木は。今御承知のように、僕もこの間職員に案内してもらって林道ずっと歩きました。林道の左右を今やっている。だから上とか下とかまだこれからの話で、そういう意味でテンポを今僕が言った財源的には国への要望をしながらも急ぐべきという点で、この計画をもっと年 500万というのを何とかならないかどうか、市長の考え方。 ◎市長(石井茂君) 私もさように来年は考えておるわけでありまして、いずれにしましても、枝打ち、間伐を進めながら将来に向けて落葉樹等の植栽の必要性も十分理解いたしておりまして、平成2年9月15日の集中豪雨、翌年の平成3年に水窪町等で大きな雨が降りまして、従来雑木林でありましたところを県の指導によって全部人工造林にしたものですから、崩れて災害があったということで県の責任だと。私も議長やっておったものですから委員会と一緒に行きましてお小言を食ったわけでありますが、1つ市でもモデル的なものをつくりながら、県にも精力的にお願いしながら取り組んでまいります。 もう1つは箱根山の土地にかかわる森林につきましては、正確な数字はちょっと記憶いたしておりませんが、いずれにしても5億円ぐらいは積立金が箱根山組合であるわけでありまして、ですから箱根山で積み立てするだけが目的じゃございませんので、箱根山組合等々も連携をとりながら、決して市がお金を出すの嫌だという意味じゃなくて、箱根山にも一定のやはり協力をいただくということは、決して私は不思議なことじゃないと思いますので、そこらを含めた中で、あっちもこっちも連携をとりながら、ひとつ枝打ち、間伐等についてさらに努力してまいりたいと、かように考えております。 ◆12番(鈴木和彦君) 事務当局に聞きますが、先ほどの答弁の中で三字も含めてこれまでも間伐やってきているわけですが、今過去のやつについても三字の部分が間伐やられていますが、今言ったように年間30ヘクタールだとなかなか全体に及ばないというふうに思いますが、希望があれば三字の分も間伐をやるということを考えてよろしいですか。 ◎商工農政部長(榊洋一君) そうです。 ◆12番(鈴木和彦君) それでは、箱根の山の最後ですけれども、市長もお答えになっているように、広葉樹を含めて計画的にやっていく必要がある。先ほど市長もお答えになっていましたけれども、今年間木材の消費が約1億立方メートル、そのうち5分の4が輸入だというんです。そしてしかも丸太の消費量が日本が世界の45%ということで、熱帯林の破壊の原因になっているという意味で、市長が答えたように、国内産の材木がこれから貴重なものになっていくという点で、箱根山の将来計画として植林の計画をぜひつくってやっていただきたいということをお願いをしておきます。 それでは、3歳児の方に移りますが、教育長、1年前のことだから私もそんなに教育長の今答えた内容がどのくらい前進したかという点で、全く前進してないですね。僕はそのときに質問したの持ってきたんですけれども、13年に実施するためにどうするんですかと言って質問して1年前にやったんです、同じ9月議会に。これどうしようもないですね、こういう内容じゃ。 市長、3歳児保育についての最終的責任者はやっぱり市長だと思いますので、若干お伺いしますけれども、私が東幼稚園とそれから4園の交流の場に、しばらくですが尋ねてみました。お母さんたちの声はこういうことが主です。公立幼稚園に4歳、5歳も入れてほしい。ですから3歳は私立に行かないで、この1カ月1回だけでも、1カ月に1回、1時間か2時間くらいですね。で頑張っていると。本当に公立幼稚園を期待をしている人は私立には行ってないです、3歳児。先ほど私がその5園の評価をお聞きしましたけれども、あなたは何も答えてくれないですね。目的しか答えてくれない、そんなのは前に聞きましたよ。 このお母さんたちの声は、友達が欲しいとか、先ほど言ったように、公立幼稚園にそのまま同じ園で、例えば中央幼稚園に3歳で月1回行った場合は、そのまま中央幼稚園に希望していく。東幼稚園においてもこれは教育委員会自身が決めたことでしょう。3年間通える子を採用する、受けとるというか。ですからあそこにきょう行ってきたんですけれども、おられる方20人はほぼそのまま東幼稚園に行くわけです。このようにお母さんたち、親たちの本当に強い願いがあるというふうに思うんですけれども、そういう評価に立っていないんですか、いるんですか、どっちですか。 ◎市長(石井茂君) 教育長の答弁が議員さんの立場からいきますと一歩も前へ進んでないと、こういう御意見でございますが、財政にかかわる問題等でございますから、私からもお答えさせていただきますが、御承知のとおり、東幼稚園で平成8年度から試行的に定員20名で対応させていただいておるわけでございまして、父兄の皆さんから公立幼稚園での3歳児保育に対する希望が強いことは、私も実は承知をいたしております。 ただ1つぜひ議員にも御理解いただきたいのは、今公立幼稚園14園ありまして園児数は 1,011人でございます。私立の幼稚園は6園ありまして 1,082人ということでございますから、ほぼ同じ園児ということになります。したがって、一般のお母さん方が公立を望む1つの大きな理由といたしまして、他にもあると思いますけれども大きな理由といたしましては、議員も御承知のとおり、公立幼稚園は月額 5,500円でございますので、年間6万 6,000円ということになります。私立幼稚園は送迎のバス等々も含めますと、父母の負担は約1人22万ということになるわけでありまして、そうい面からも私は公立幼稚園を望むことについては理解を示すわけであります。 ちなみに申し上げまと、一般会計からまいりましても公立の場合には園児1人当たり年間60万9,000 円程度のものが一般会計ということになるわけでございますので、ここでぜひ議員に御理解いただきたいのは、私立6園の皆さんも公立幼稚園の園児とほぼ同じ園児数の中で御努力をいただいておるわけでありますから、ある程度の適正規模に公立幼稚園等々も統合整理するというようなこと等々も私は考えるべきだというふうに実は思うわけでありまして、ちなみに申し上げますと、6億円余が一般会計であるわけでありまして、沼津市は 2,000万程度ということであります。 したがいまして、教育長とも財政の問題等々もあるけれども、少子化時代を迎えた中で、この世に生を受けた子供さんが、すべての子供を健やかに育てるということは最も大切。まして幼児教育は「三つ子の魂百まで」という言葉がございますから、より前向きに取り組もうと。しかしながら、統廃合の問題とかそういうこと等々にも取り組まないとということを僕は申し上げておるわけでありまして、いずれにいたしましても、そこらの条件整備をしながら、また保育にかかわる先生方等の協力をいただく中で、来年度へ向けてひとつ取り組むということで、教育長とも十分協議をしながら対応してまいりたい。何園かということについては、ここでつぶさに申し上げられませんが、いずれにしましても、複数園ということでなければいけないなと思っておりますが、いろいろの条件整備等々の必要性もあるということを御理解いただかなければならないというように考えます。 ◆12番(鈴木和彦君) 文部省や県の方針の中、あるいは文教委員によこしている「教育広報」の中で、市町村の幼稚園の教育振興計画つくることになっています。先ほどは1年前に同じことを教育長は言ったんです。委員長は決まっているけれども12名のと言って、依然として1年かかったってできていないわけでしょう。それで今実際にあと3年しかなくなってしまった。何も計画できてないじゃないですか。議会の軽視もいい加減にしてくださいよ。 それで浜北市は先ほど報告があったように、15園のうち今現在7園やっています。三島市は14園ですからもう1個上です。市の大きさはもっと小さいですよ。15園で7園、来年4月からは全部やるんです。磐田市は現在11園あって5園やっていて、やっぱりここでも私立幼稚園といろいろと協議をしています。ここはもう11のうち5やっているんです。ぜひこういう点を考えて、僕はこういう文部大臣裁定とか文部省初等中等局長の通達とか通知、こういうものの中に各自治体の計画と実施について13年までにすべての子供たちが希望する私立であろうが公立であろうが3歳から就園できるようにしなさいというのは、これは市長と教育長両方聞きたいんですけれども、三島市としてはこれは守るんですかどうですか。 ◎市長(石井茂君) そのことについても私も承知をいたしておりますが、一応平成13年を努力目標としてというように私は担当からは聞いておるわけでありまして、守れとは言えませんし、完全にそれを守れるとも現状言えない状態であるわけでありますが、先ほど申し上げましたように、来年度に向けて対応するということで進めてまいりますが、くどいようでありますけれども、幼稚園の整理統合等々踏まえた中で、条件整備等々も並行しながら取り組む必要があると。そのことについても議員の皆さんの御理解いただきたいということを申し上げておきます。 ◎教育長(杉本武君) 先ほど答弁しましたように、私自身としましても非常にこの3歳児保育は財政面あるいはその他の条件整備が必要なために、やはり県下の様子を聞きたいと、そういうこで私はトップで提案したわけでありますが、県下の教育長会議のときに。そうするとやはり各教育長のいろいろな意見があります。やはりその中を見ますと財政面と条件整備、地域を見ますと私立幼稚園のあるところ、ないところ、大変やはりいろいろ変わると思います。例えば沼津市などは公立は1園ですが、私立幼稚園は22あると思います。そういういろいろその地域によって差がありますので、大変私も苦慮してますが、先ほど市長さんの答弁のとおり、一生懸命努力して推進していきたいと思っております。 ◆12番(鈴木和彦君) きょうこういう議論するのはどうかと思いますけれども、三島市は14園2年制で県下で初めてやったわけです。すぐれた幼児教育ということで評価をされ、我々市民もそういうことを喜んで歓迎したというふうに思うんです。だからそういう意味で市長の言う幼稚園の統合とか教育長の言う財政的だとかいうのは、やはり幼児教育全体から見れば後退ではないのかな。三島市のすべてが全部いいところばかりではないと思います、自治体は。だからそういう意味で幼児教育の進んだ点を一層前進をさせるという意味で、国の進めているすべての子供が希望する私立であろうが、公立であろうが、3歳から就園できるということを、ぜひ頑張ってやっていただきたいということをお願いして終わります。 ○議長(勝又国信君) 以上で12番 鈴木和彦君の発言を打ち切ります。 議事の都合により15分程度休憩いたします。                         午後4時52分休憩                         -----------                         午後5時15分再開 ○議長(勝又国信君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 お諮りいたします。本日の会議時間は議事の都合により、この際あらかじめ午後7時まで延長したいと思いますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(勝又国信君) 御異議なしと認めます。よって、本日の会議時間は午後7時まで延長することに決定いたしました。 次に、9番 志村 肇君の発言を許します。     〔9番 志村 肇君登壇〕 ◆9番(志村肇君) 一般質問を行います。 まず、生涯学習センターの課題について伺います。 市民の期待を集めて完成した生涯学習センターは、開館してほぼ5カ月を経過しましたが、利用状況はどうか。また、懸念していた駐車場の利用については、待ち時間が長くてという声を聞いたが、問題はないかお尋ねいたします。 次に、学校教育における昨今のいじめ問題や不登校の状況を考えると、青少年相談室の充実が求められるところでありますが、子供からお年寄りまでが自由に出入りできる生涯学習センターは、当人はもとより周りの人たちが気軽に相談に訪れるにふさわしい場所として、特別委員会の中でその充実を訴えてきたわけであります。開館してまだ日が浅いので、効果について云々することは難しいと思いますが、いろいろな施設、例えばプレイルーム等を利用してのラポートづくりが可能な施設ですから、使い勝手や子供たちの反応、今後の展開などについてお聞きいたします。 図書館にはふるさと文学者コーナーがあり、現在小出正吾さんの展示がされておりまして、充実した内容であると評価をいたしますが、ほかには大岡 信さんもいますし、ふるさとのと限定せずに、文学碑にあらわれているような三島にゆかりのある文学者も対象としたコーナーにすると幅も広がりますし、紹介された作家に親しみがわいて、関係する本も読まれると思います。そして何よりも多くの作家に愛された三島市の文化的雰囲気を市民が再認識するものと考えますので、文学者コーナーの今後の活用方針を伺います。 次に、ダイオキシンと環境問題でありますが、ダイオキシン類という言い方が正しいようですので、今後はそのように言わせていただきます。 さて、3月議会でも取り上げましたが、状況は刻々と変わっていますので、これからのダイオキシン類対策はどのように進めていくか伺います。 今年の6月に環境庁の中央環境審議会大気部会は焼却炉からの排ガスの濃度を規制するための排出抑制基準値を設定する答申をまとめましたが、8月26日の閣議で決定され、12月1日から実施されることになりました。従来のガイドラインによる指導から一歩進んで、法律でダイオキシンの排出量を規制することになったわけですが、こうした情勢の変化を踏まえて、今後のごみ焼却施設の整備についての考え方を伺います。 さらに、規制対象外の小規模施設の処理基準を定め、ドラム缶や簡易な施設を使った焼却は認めないことにしたということですが、家庭や事業所の事後処理や小型焼却施設への指導はどのようになっているのか。また将来どのようにすべきと考えているかお尋ねいたします。 また、文部省の調査によると全国で83.1%の学校が焼却炉を使用しており、文部省は焼却炉使用の抑制、廃止に努めるよう都道府県の教育委員会に通知を出しました。これを受けて三島市でも使用を中止したそうでありますが、ごみは清掃センターに出せば終わるというものではないわけで、今回の焼却炉の使用中止はごみの減量、リサイクルの意味を子供に理解してもらう絶好の機会であります。環境教育としての意義とともに、命のとうとさを学ぶよい機会にしなければなりません。ドイツでは排気するときに有害物質を出す恐れのある文房具を示した冊子を学校で配るなど徹底していると聞いています。教育委員会の今後の取り組みについてお聞きいたします。また給食残滓の処理についてもお答え願います。 標準家庭4軒で年間1トンの生ごみが出ると言われており、生ごみの減量化を進めるために平成2年からコンポストを貸与しておりますが、最近農協でも試験的にお茶がらの肥料化に取り組むことにしたようです。減量化という点からすると立派なことで、市役所も多く出る紙ごみを何でも清掃センターに出して燃やせばいいということではなく、減量化、資源化に対する意識の向上を期待するところであります。地元の民間企業でも機密書類を溶解する施設がありますし、清掃センターに伺いますと、事業所から搬入の際、機密書類に類するようなものについては、次のときからは民間の機密を守る業者に相談した方が資源化にもつながるので利用したらいかがでしょうかとお願いしているとのことですので、市の施設全体でも考えていただきたい。そのことを実践しないと国や県の施設からの搬入ごみの有料化も進まないことになりますので、これは要望しておきます。 次に、市民の安全な生活のために市は何をなすべきかお聞きいたします。 フロンがオゾン層を破壊し、皮膚がんを起こすと話題になったと思ったら、二酸化炭素の排出抑制で地球温暖化防止が叫ばれ、今度は塩素では感染力をなくすことはできないという原虫のクリプトスポリジウムがマスコミをにぎわせております。幸い湧水には入っていないようで一安心ですが、何が起きるかわからないという世の中になりました。このような状況の中で有害大気汚染物質に該当する物質は 234物質もあり、その中で特にダイオキシン類を初めとしてベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等22種類の物質が優先取り組み物質として指定されました。環境基準の設定の中に閾値というリスク対応があります。いきという字は門構えの中にあるいはという字を入れたものです。閾値のある物質とはレベル以下ならば健康に害がない物質、遺伝子に直接影響がない等の物質で、現在ダイオキシン類は閾値のある物質ということになっています。閾値のない物質とはどういうものかと言いますと、どのような暴露レベルにあっても有害性が存在する可能性がある物質のことで、発がん性評価のトップに挙げられているベンゼンは、リスクレベル10のマイナス5乗と言われています。これは生涯リスク、一生涯70年間ですけれども、暴露し続けた10万人の中で1人が例えば発がんするレベルということです。要するに三島市のほぼ人口に匹敵するような方が、これだけのことを浴びたら危険だよというものを、一応一生涯というのは70年というふうに想定しているらしいんですが、そういうようにずっと浴びていった中で1人発がんするレベルというふうに考えるとわかると思います。 しかもこのダイオキシン類は食事からの摂取量が、大気、水、土壌からの摂取量よりも多いというものの、大気中から魚介類や肉類、野菜の中に蓄積されるプロセスがまだわからず、中央環境審議会の答申ではダイオキシン類についてはその環境中への排出実態や環境の挙動等に関する科学的知見がいまだ十分でないので、引き続き知見の収集整理を行い、新たな知見等に基づき施策の見直しを行うことが必要であり、大気環境濃度がこの目標を超える場合であっも、直ちにそれが人の健康に影響を及ぼすとは言えないという点に特に留意をする必要があると述べています。 これを受けて環境庁では今後情報の収集、提供、中小事業者に対する支援、地方公共団体への支援、調査研究の推進、健康リスクの評価、ばいじん規制の強化等に取り組むことになりましたが、市民の安全な生活のためには三島市でも情報収集や提供あるいは調査研究等積極的に進め、いたずらに市民の心配を増大させないことが肝心であると考えます。そのためには社会システムの再構築やライフスタイルの変化にあわせた、あるいはライフスタイルをリードする新しい取り組みを始めなければならないと考えますが、いかがでしょうか。 次に、アイドリングストップになぜ取り組まねばならないか伺いたいと思いますけれども、大気中のCO2 濃度を現在の 350ppm程度から 750ppm程度で食いとめるためには、排出量を1990年の半分程度に抑えなければならないとされています。排出規制を行い、CO2 濃度が安定化し、温暖化が停止をするという経路は 100年単位の時間を要すると言われており、排出量が横ばいから削減に転じても大気中のCO2 濃度の上昇が続き、温暖化が進む時期がしばらく続くということで、今の地球に生きる我々世代の怠慢が次の世代を苦しめるということになります。 日本は二酸化炭素の排出量が世界第4位であり、そのうち家庭から出るものが全体の半分になると言われています。温暖化の影響は局地的豪雨や水不足、それによって引き起こされる食料危機等がありますが、北朝鮮はまさにその典型のように感じます。温暖化防止のためにアイドリングストップを行ったり、車を低公害車に乗りかえようということが世の中の趨勢になりつつあります。沓間助役の海外派遣の報告書の中にもアイドリングストップの状況が書かれておりましたが、アイドリングストップを実践している市長は、地球温暖化防止についてどのような施策を考えているかお聞きいたします。 次に、懐古堂ムラカミ屋の人気ぶりを目の当たりにして、提案を含め今後の取り組みについてお尋ねいたします。 国の空き店舗対策事業に名乗りを上げた三島商工会議所と支援した三島市の努力によって、旧村上洋品店が懐古堂ムラカミ屋として復活しました。しかし期間限定というのは少々残念な気がいたしておりましたが、さきの答弁の中で市長は引き続き大社前の核店舗の1つというような位置づけというような中で、継続的な使用が望ましいというふうな答弁でございましたので、これからは市の補助も考えて、もう少し具体的な考え方があればお聞きをしたいと思います。 また、大社周辺には看板建築を初めこて細工の店づくりもかなりあり、これからのまちづくりのイメージをどう決めるか市長の考えをお聞きいたします。 最後になりますが、私は前々から三島の中心市街地の商業は、観光商業の方向がふさわしいと発言しておりますが、市内案内表示の充実をお願いしたいと思います。今までも街路に町名を含む観光案内表示板の設置が行われてきましたが、多くの遠来のお客さまの利便を図るために、県道も含めてより広範囲に、よりわかりやすく、また親しめる案内板の設置が必要だと考えますが、いかがでしょうか。 以上、お伺いしまして1回目の質問を終わります。 ◎市長(石井茂君) 志村議員の質問にお答えいたします。 生涯学習センターの駐車場についてでございますが、当初から建設に当たって機械式の駐車場について若干時間がかかるのではないだろうかというようなことも、志村議員からのいろいろの御意見を聞いておるところでございます。しかしながら、全体面積等々からまいりまして、地下機械式方式をとらざるを得ないということのお話も申し上げてきたところであります。細部にわたっての時間等々につきましては、担当部長からお答えさせますが、当初は機械の操作等々のまだふなれもございまして、若干当初の計画よりもおくれた時期もございました。しかしその後徐々に対応等々操作がなれてまいりまして、今では当初の計画をクリアしておるというふうに報告を受けておるわけであります。今までの議会でもいろいろと御意見、御提言等いただいておったわけでありますが、ワゴン車等につきましては一たん地下へおりまして、平面駐車場のところの券をもらってくるというようなこと等々で対応しておったわけでありますが、まさにそれは不合理であるというようなことの御指摘を受けまして、早速対応させまして、今はそのようなことのないように対応いたしておるわけであります。同時にまた、車が出てまいるまでの時間等についての待ちと言いましょうか、待合室等につきましても何らかの対応すべきというような御意見等もいただいておるわけでありまして、それらの対応もしてまいったわけであります。 いずれにいたしましても、平面駐車場と違いまして、若干の時間のかかることは利用される方々に御理解いただかざるを得ないわけでありますが、これからも職員はいろいろ工夫を凝らす中で、より迅速に対応できるように努力するということで取り組んでおりますので、御理解いただきたいと思います。詳細につきましては、担当部長から答弁をさせます。 次に、アイドリングストップについてでありますが、簡単に言いますと、駐車とか停止と言いましょうか、そういうときにエンジンを極力とめるようにということであるわけであります。このことにつきましても、昨年11月議会で志村議員からの御提案がございまして、私も全部とは言いませんけれども、可能な限りそれを実は実践をいたしておるわけであります。しかしながら、自分が実践する中で率直に経験をお話し申し上げると、外を回って歩きまして、車待たしておりまして、暑いときには冷えている車に乗りますことは大変実は気分のいいことでありまして、率直に申し上げてお気持ちはわかりますけれども、なかなか難しいことだなと自分が体験しながら実は考えておるわけであります。 しかしながら、地球の温暖化の問題等々踏まえまして必要なこと等はわかるものですから、広報等通じながら、市民にその必要性等々についてもPRしてまいりましたし、同時にまた車にかかわることですからカーラジオ等々で聞いていただくということの中で、FM等々でもこれから流すとか、いろいろな対応をしてまいりたいというように考えておりますが、まさに必要なことは十分わかりますので、可能な限り市民の多くの皆さんに実践していただくように努力してまいりますけれども、先ほど申し上げたようなこと等もございまして、それを理解していただくには相当の時間がかかるというように思いますが、取り組んでまいりたいというように考えております。 それから、懐古堂ムラカミ屋の関係でございますが、継続使用についてと、こういう御意見でございます。堀之内議員にもお答えをいたしたわけでありますが、昨年全国で15カ所、本年は21カ所のうち静岡県で1つとっていただいて三島市で対応していただいたわけでありまして、8月4日から11月3日まで正味3カ月ということになって取り組んでおるわけであります。開店当時と若干今の状況は展示等々してあるものが違う面もありますが、開店当時は駄菓子とかあるいは紙芝居とか骨とう品とか昔のいろいろな思い出に残るような実は懐かしいものがたくさんございまして、ちょうど夏まつり等々にも当たったということもありますので、想像以上のにぎわいということになったわけでありまして、そのことは議員も御承知だというように思うわけであります。先ほど私はでき得れば継続をというお話を申し上げたわけでありますが、同時にまたそのお答えの中で、商工会議所が主体でございますので商工会議所等とも十分協議しながら、さらには国の補助金が全体の約2分の1でございますから、国の補助金はやむを得ないといたしましても、県の補助金については継続して補助金をいただけるように努力してまいりたいということを申し上げたわけであります。 いずれにしましても、この種の空き店舗対策等々のことにつきましては、やはり商業者みずからが自分たちが額に汗しながら苦労しながらやるということでないと、行政がすべて対応するということでありますと、私は率直に申し上げまして、継続的にそれを高く評価することはできないと思いますので、その周辺の関係する商店街の皆さんとかあるいは商工会議所等々の皆さん会議所も呼びかけて、その地域全体のまちづくりというような観点で取り組んでいただくというような意識にならなければいけないというように思います。 したがって、私は基本的には継続することについては賛成であります。しかし事業主体が商工会議所でございますので、今回は国、県、商工会議所が若干負担ということで取り組んでおるわけでありますが、市が何らかの補助することについては、やぶさかではありませんけれども、やはり商業者みずからが額に汗して努力するというような意識、気運の高まりがなければいけないというように私は思います。したがいまして、それらを含めた中で会議所等々もこれから協議をしてまいりたいというように考えております。 次に、まちのイメージ等々のことでありますが、看板になるような建物等々の御意見もあったわけですが、志村議員も御承知のとおり、旧下田街道は市ケ原と言いまして、三島市では一番栄えたまちでありまして、特に問屋さんが多かったところであります。したがいまして、店舗等々の建物も市内の中で見られない昔の名残を残した建物が数あることも私も承知をいたしておるわけであります。それもこれもやはりその地域全体の商店街の活性化等々につなげていくというようなことでないと、例えば懐古堂に類するものだけつくって、それだけが栄えましても意味がないと言ってはおかしいんですけれども、率直に申し上げて、それが1つの地域のまちづくりと言いましょうか、商店街づくりの1つの核と言いましょうか、インパクトにつながるというものでなければ私は意味がないというように思いますので、まちのイメージ等々につきましても、そういうことを含めて取り組んでいきたいと。 議員も御承知のとおり、岡山県の倉敷市、大原美術館の周辺、柳並木等がございまして、これは県とか市なども補助金を出しまして、保存をいたしておるわけでありまして、私も市会議員のときに1回、県会議員のときと合計3回ぐらい行っておりますけれども、昔の名残を残した建物が御承知のように連たんしているものですから、ああいう町並みが三島もできればというふうに思うわけでありますけれども、三島は宿場町として栄えてまいったわけでありますけれども、昭和9年12月1日に東海道線がひかれて三島駅ができまして、その直後から宿場町というものは衰退いたしまして、今現在その当時に宿場町としていろいろな面で活躍されていた家主の方々はほとんどございませんで、代がわりということになっておるわけでございます。 したがって、今までの議会でもお答えした記憶はあると思いますが、ちなみに申し上げますと今の倉敷市の場合でありますが、国が2分の1、残り県と市が補助するということになっておるようでありますが、いずれにしましても、1件につき最高限度額は 800万程度ということで取り組んでおるわけであります。これらもひとつ参考にしてまいりたいと思いますし、またにぎわいの街推進室の職員にも僕もことによったら一緒に行けると思うから、一遍そんなところもひとつ見学しようかというような実は話をいたしておるわけであります。 そのミニ的なものということになりますが、今までも路地という表現が正しいかどうかわかりませんが、いい意味での路地ということを表現の中で路地文化を進めていきたいということの中で、いろいろ整備をさせていただいております。おかげさまでそれに面する商店の方々、飲み屋の店の方々も自分の家の前の道路がきれいになったものですから、自分たちの店先なんかも徐々に改修しつつあるわけでございまして、またこれは議員の皆さん特にまちづくり等々に志村議員さん等々は取り組んでおるわけでありますから、なまこ壁なんか一部使うようなものに対しては一定の補助を貸与の中で、商工会議所等通じながらできるだけひとつ対応していただくというようなことも進めていきたいというように考えておるわけであります。 いずれにいたしましても、三島市は宿場町等々の関係もございましたので、古い歴史とまた同時に文化も残っておるわけでありまして、そういうものを大切にするのがまちづくりのイメージにつながるというように考えておりますので、これからもまたいろいろとお話を聞く中で対応していきたいというように考えておりまして、何とか補助要綱等々ができれば来年度は取り組んでいきたいというように思いますし、また来年度でなくても一、二サンプルになるようなところがあったらまた教えていただき、また行政の方でも一、二ひとつこんなふうでなまこ壁を使った中で店先を整備していただければということで、どこか一、二をとらえましてサンプルをひとつつくってみたいなというように実は考えております。したがいまして、サンプルでありますから余り膨大なものではなくて、一般が対象になるようなところがありましたらまた御意見聞かせていただければというように考えておるわけであります。 また、県道等に案内表示板ということでございますが、これは懐古堂ムラカミ屋の今後の継続の問題等含めた中での案内板ということであろうかと思いますが、可能な限り県道、国道等にかかわる問題につきましては、案内板については対応していただいてきておるわけでありますけれども、懐古堂ムラカミ屋さんについてはまだ始まったばかりでありますし、今後どのように継続していくかというようなこと等も見定めていかないと、まだ今の時点では案内板をつくるということについては、時期ちょっとかなという感がするわけであります。継続して行うということになりましたら、議員の御意見と全く同感でございますから、県が対応するようになりましょうか、あるいは市が対応することになりましょうか、いずれにしましても、そのような所作は必要であるというように考えます。 残余につきましては、それぞれの部長から答弁させます。 ◎生涯学習部長(関勝美君) 最初に、市民生涯学習センターの利用状況についてでありますが、生涯学習センターは開館より約4カ月半経過をいたしましたが、8月まで 122日間における入館者総数は21万 1,907人を数えております。1日当たりの平均入館者数は 1,737人になります。このうち生涯学習センターの核を占めます1階、2階の図書館への入館者数は18万 2,612人、開館日数は 118日で、1日平均の利用者数を計画時の施設利用者予測と比較いたしますと、 1,329人に対しまして 1,547人の御利用をいただいておりまして、上回っております。 3階、5階の生涯学習フロアについては、5月に生涯学習モデル事業を行いましたので、6月1日からの利用者数で3万 1,834人、1日当たりの利用予想との比較では、 336人に対しまして350 人の御利用をいただいておりますので、これも上回っております。3階、5階の施設の利用率は64.6%であります。 次に、駐車場についてでありますが、開館当初は駐車場の入出庫に時間がかかるという御指摘を受けました。原因について機械式のため職員も利用者もふなれであったことが考えられます。機械の操作に約1分30秒、利用者の乗降を合わせますと約3分弱かかっておりました。現在では担当する職員や利用者がなれてきたために1分強の時間となりました。また先ほど市長が御答弁申し上げましたように、ワゴン車を入口の地上において直接地上の駐車場に誘導する方式に改めましたので、現在大きなイベントのある日は別といたしまして、乗用車、ワゴン車で来館される方々にはスムーズな利用が行われていると思っております。 次に、青少年相談室の効果についてとの御質問でありますが、次代を担う青少年が心身共に健やかに育っていくことを願うことは、11万市民すべての願いであります。青少年相談室では4名の相談員が相談に当たり、家庭、学校、地域等連携を図る中で、それぞれの活動分野、関係機関との連携のもとに、青少年の相談活動、補導活動、環境浄化活動等を推進してまいっております。議員も御承知のとおり、本年4月から青少年相談室がNTTビルから市民生涯学習センターへ移転をいたしました。市民生涯学習センターは複合館でありまして、心の問題や心の悩みを持って来室する子供たちにとって、施設の利用者にまじって気軽に相談室に足を運ぶことができるようになりました。来室児童の中には軽運動室等の利用により治療効果の上がった子供も見られ、不登校の子供は運動不足に陥りやすいのですが、その解消にも役立っております。 また、相談室、事務室と療法室も別室となっておりまして、構造上、窓のない部分には絵画等を飾りまして環境に配慮しております。さらに音楽室や調理室等の利用によりまして、子供たち同士のふれあいを深める機会を設けましたり、相談員が個々の子供の姿を多角度から見ることができる施設が1つ屋根の下にあることは好ましいことと思っております。また、来室する子供たちは図書館が館内にありまして、本を読むことに楽しみを持てるようになった子供や自由に行動する範囲が広がったなど、施設を有効利用することにより充実した指導ができると指導員から報告を受けておりますが、まさに複合施設の相乗効果のあらわれであると考えております。 次に、ふるさと文学者コーナーについて今後の活用ということでありますが、市民生涯学習センターの建設に当たり、市民の教養文化の拠点として、またふるさとの文学に親しみ、豊かな心を育んでいただくために、1階の図書館入口の正面にふるさと文学者コーナーを設置いたしました。現在は三島市が生んだ童話作家であります故小出正吾先生の略歴や作品を紹介しております。小出先生は議員御承知のように、児童文学や少女向けの翻訳物語などで幅広く親しまれております。 今後展示にどなたを選定してまいるかについての方針でございますが、ふるさと三島にちなんだ文学者といたしまして、対象者は幅広くいらっしゃいます。例を挙げますれば三島市内で教職につかれながら歌人として活躍をし、同人誌「菩提樹」を主宰なされました大岡 博先生。またその御子息で朝日新聞「折々のうた」、著作「紀貫之」や詩集「春 少女に」などで内外の評価も高く、世界的に著名な元日本ペンクラブ会長、大岡 信先生。さらに日本大学大学院講師で文学博士の藤岡武雄先生は、斉藤茂吉研究では日本で第一人者との評価がございまして、歌集「うろこ雲」「千枚原」「富士百景」など著作も多く、現在は日本歌人クラブ会長として御活躍なさっておられます。このほかにもたくさんの文学者がいらっしゃいますので、選定については日本大学教授の藤沢 全先生を含め、7名の委員さんで構成されております図書館協議会に事務局から御提案申し上げ、御審議していただき、市民生涯学習センターの施設の1つでもありますので、市民生涯学習センター運営委員会で協議をし、決定してまいりまして、有効にふるさと文学者コーナーを活用してまいりたいと考えております。以上です。 ◎市民生活部長(小野正浩君) ごみ焼却施設の整備方針についてでありますが、平成9年12月1日に施行される大気汚染防止法施行令の改正によりますと、1時間当たりの焼却能力3.75トンを有する清掃センターの既設の焼却炉にあっては、排気ガス中のダイオキシン類の規制濃度は、平成14年11月30日までは80ナノグラム、平成14年12月1日以降5ナノグラムとなっております。これにあわせて廃棄物処理法の施設整備基準も改正されておりますので、国、県を通じた法改正の説明や指導を受ける中で、今後どのような恒久的な対策を行うか種々検討していきたいというふうに考えております。 また、家庭及び事業所での自己処理への指導についてでありますが、家庭や事業所で使用しているごみ焼却炉につきましては、廃棄物処理法の中で事業者の自己処理にあっては、周辺の生活環境に悪影響を与えることのないよう適正処理を義務づけでおりますので、ダイオキシンや有害物質の発生のおそれのある塩化ビニールやプラスチックなどのごみを燃やさないよう「広報みしま」やエフエムみしま・かんなみなどを利用して周知を図ってまいりたいというふうに考えております。以上です。 ◎学校教育部長(大湖教男君) 次に、学校における環境教育の取り組みについてでございますが、環境問題ということにつきましては重要な教育であるというふうに認識しております。教科の中でも例えば小学校の家庭科の中では、ごみの不用品と活用、ごみを少なくする方法、この中でもごみの残滓ということについては教育をしております。また中学校の技術家庭、公民という科目があるわけでございますが、こういう中でも地域社会とごみの排出について考えようとか、また清掃センターのごみ処理施設を視察をしたりしております。そういうことの中で学校教育の現場では環境教育に取り組んでおります。また、ごみの残滓につきましては、志村議員も平成8年11月議会の中で私どもお答えしてございますが、現状の中では週2回の清掃センターへの持ち込みを行っているところでございます。以上でございます。 ◆9番(志村肇君) 生涯学習センターの方からお尋ねしたいと思います。 お話を伺いますと、大変利用者が予想よりも多いというような感じがいたします。これは職員の皆さんが大いに努力をし、工夫をしているというところじゃないかと思いますので、評価をしたいというふうに考えます。ただ実際に利用されている方からは、これはまだ皆さんがなれない点もあるかもしれないんですが、苦情というのか、そんなのもありますので、このあたりを若干お話をさせていただきたいと思いますが、5階で会合しますと何か隣の話が横に筒抜けになってしまうというか、そんなふうなこともあるとか。ギャラリーは大変立派にできているんですけれども、どうも余りに立派過ぎて扱いがぞんざいと言ってはいけないわけですけれども、何か気を使いすぎて逆に少々使いにくいかなというようなことも言われておりますので、汚せばいいということじゃありませんが、何かしら利用勝手のよさを工夫していただければなというふうに考えますし、これは要望ですから聞いておいていただければよろしいと思いますけれども、部課長さんがボランティアという活動で参加をされておるようですが、そういう部課長さんの中からここのところはこういうふうにした方がいい。ここはこうなったらいいよというような声があって、その結果改良したというような点があったらお聞きをしたいと思います。 ◎市長(石井茂君) 今志村議員さんからギャラリーが立派過ぎてむしろ気を使ってというようなお話でありますが、いろいろ難しいものだと思って実はお話を聞いておったわけでありますけれども、私も結構生涯学習センターへ参りますし、そのつどギャラリー等々にも顔を出しておりますけれども、非常に使い勝手がいいと言って、こんないい立派なものをつくっていただいてということで、ほとんど私の聞く範囲ではそのように聞いておるわけでありまして、ただ1点は中へ入りまして、若干壁の色等々が変わっているところがありまして、それはバランス上おかしいとか、こんな大きな柱があります、そういう柱へも掲出物が展示できるように、それは直すべきだということを意見申し上げたわけでありますが、使う人によって十人十色でいろいろ御意見もありましょうが、立派なものをつくって大変使い勝手もよくてということで喜んでおられるわけでありますが、いずれにいたしましても、そういう御意見があるとするならば、しかし立派過ぎて使いにくいと言われても、これ実は困るわけでありまして、また何かいい方法があったら教えてください。 ◆9番(志村肇君) そうですね、本当に立派過ぎてというのもなかなか問題ありますが、なれてくれば自然に落ち着いてくるかなとは私も思いますけれども、そんなふうな意見があったということでございます。 それから、駐車場の問題ですけれども、部長のお話ですと大分当初の予定に近くなってきたというようなことで、それはそれなりによろしいかなと思うんですが、私が議会の中でそのあたりを大分心配をして質問したときに、当局側は最新の機械で45秒だ、心配ないよということで、私はそうは言ってもどう考えても1分はかかるだろうと。そうすると 100台入っちゃうと 100分もかかって、出るのに時間もかかってしまうと、そんなようなことを言った記憶があるんですが、正直言いまして現状見てますとなかなか1分という線をクリアするのは難しいんじゃないのかなという気が率直に言って感じるわけです。本当に部長が45秒でできると思ったのが、単純になれないから3分かかっちゃったとか、そういうことではなかったような気がするわけです。当初私の感じとしては入るのは入る、出るのは出るという格好の中でやっていて45秒でできるというような感じでいたんですが、現状ではそうではなくて入るやつが入って、止まったらば今度出るのが出る。そういうような形のようで、これを考えますと、とても最初部長が自信を持って言った数字にはちょっと難しいんじゃないのかなと。そんなふうに考えるんですが、このあたりについて部長はどんなふうに考えておりますか。 ◎市長(石井茂君) 先ほどお答えいたしましたように、平面駐車場ではございませんので志村議員から当初からいろいろ御意見を聞いておりますけれども、とは言いましても、地下の機械式駐車場にせざるを得ないという実情は御理解いただけると思うわけでありまして、どうかひとつその点は職員も一生懸命取り組んでおりますし、日々それが改善されているということも事実であります。またデータにつきましては、職員も経験がないわけでございますから、業者等々あるいは他の視察等々の中で検討した数字であるわけでありますが、いずれにいたしましても、平面駐車場でなくして地下の機械式駐車場ということの中で、日々検討しながら前向きに取り組んでいるということで、ここでは御理解いただかないと、しからばどうしたらいいかということになりますと、なかなか難しい問題でありまして、問題はよりひとつ工夫する中で可能な限り時間を短縮して出し入れができるように頑張れと。1つの激励の言葉にしていただければありがたいと、かように考えます。 ◆9番(志村肇君) 市長のおっしゃるとおり、頑張れと言いたいわけでありますけれども、実際のところ機械式でやるということの中で、時間がかかるというようなことはある程度予想されていたということですけれども、やはり思った以上にかかってくるなと。その分が職員に負担がかかったりあるいは人件費にもはね返ってきているという現実に多分あると思いますので、やはりもう少し考えていただきたかったなというのが正直なところでございます。 それで市長、実際に今はどれくらいの回転率でいっているかわからないんですが、私が使用している限りにおいては、そんなに当初私が考えていたように渋滞がずっと長くつながっているということはないんですが、ある面においてはどうも時間がかかってしようがないから自転車にしたよ、バイクにしたよという学習効果が働いているというようなこともございますので、将来的ではありますが、現在の平面に止めてある上にもう1段ぐらい乗せられるような、そんなふうな施設も考えていく必要もあるんじゃないのかな。そんなふうにちょっと考えているというふうに受けとめていただきたいというように考えます。 次に、青少年相談室については、私が大体こんなふうになればなという予想したような形で現在のところ推移をしているようで、大変結構だなというふうに思いますけれども、そうなって利用者が増えてきますと部屋の問題というようなことも出てくると思います。ただ部屋も限られておりますから、そのあたりをうまく使うような格好で、ぜひ三島の青少年相談室は大変立派な施設だと。生涯学習センターは一応図書館が核になっていますが、2つ目の核だと言われるぐらいにぜひ皆さんで頑張っていただきたい、そんなふうに考えます。 それから、文学者コーナーについても、部長おっしゃったようなそういう大勢のゆかりのあるというふうに範囲を広げれば、水上通りに文学碑があります。あれには太宰治もあればいろいろな方があるわけですから、そういう方を活用していっても僕はおもしろいんじゃないのかな。そういうようなことでございます。 ダイオキシン対策は国の必要な指示によりまして、これは粛粛とやっていただかなければならないわけですけれども、最近県がダイオキシンの大気汚染の調査を静岡県の中で17カ所行う。新聞の記事でしたので、その程度のことでしたけれども、これが例えば三島がやりたいよと手を挙げればやってもらえるかどうかちょっとわからないんですが、できればこんなものも手を挙げて、しっかりしたデータをもとにして次のステップへ行っていただきたいと、そんなふうに考えますが、そのあたりについては何か御意見ございましょうか。 ◎企画調整部長(井上敏男君) ダイオキシン類の環境実態調査については、静岡県は本年10月中旬以降に県下17カ所についてダイオキシン類の環境における大気中の濃度測定の実地調査を行いたい。そういうふうなことで実際には新聞に出ておりました。具体的には県内の東、中、西部を対象に、工業、商業、住宅、農業、山間の各地域に分けて測定すると。大気のサンプルは県が収集し、分析を民間の研究機関に委託するということですので、まだ具体的に県の方からそういうような意向がありませんので、もし具体的にそういう箇所について県の方から依頼がありましたら検討していきたいというように考えております。 ◆9番(志村肇君) ダイオキシンについては今後も本当に着々としていかなければならないんですが、ダイオキシン類発生の最大の原因物質とされているのがポリ塩化ビニールというのがありますが、これは食器とか化粧品の容器あるいはテーブルクロス、ボトル類、建材やパイプなどの材料に使われておりますし、ポリ塩化ビニール類は食料品のラップ、ハム、ソーセージ、チーズ、コンニャクなどの包装、また家庭用のタワシなどに利用されているということで、幅広く使われているわけです。それに加えて有機塩素系の農薬とか殺虫剤、そういうようなものもございますので、そういうものも話していかなければしようがないなということもあるわけですけれども、そういう原因物質を分別収集していかなければならないんですが、このことは平成12年からプラスチック類や紙類を対象とした回収が始まることになっておりますので、当局は十分な準備と啓蒙をするように要望しておきます。 それから、先ほど足立議員のやり取りの中でもありましたけれども、現在の焼却炉というのは平成14年12月1日までに5ナノグラムを達成するように整備をしなければならないわけです。だからといって今すぐに新しいものを建て直すというわけにはいきませんから、今の焼却炉を整備していくということになりますし、もうしばらく使わなければならない。そういうふうに考えますと新しい炉をつくるというのはちょっと先に延びざるを得ない。いや応なく伸びてしまう。そういうふうに考えるわけですけれども、そういうような状況になったときに、例えば分別収集をして、出されるごみが2割ぐらい減ったとしますと、一緒にやる近隣の町もそれぞれ2割減っていくということになりますと、その新しい焼却炉の補助対象が日量 100トン以上ということになりますから、そうなってきますとなかなか隣近所も少し範囲を広げなければしようがないなと。そんなふうに感じるわけですけれども、先ほど市長が箱根山組合議会で云々という話もございましたけれども、やはりそういう提案は提案としてありながら、これはやっぱり市長が積極的に動いて、関係する町々との意思統一を図っていかなければならないと思うんですが、いかがでしょうか、市長。 ◎市長(石井茂君) 議員から御指摘を受けるまでもなく、実は取り組んでおるわけでございますけれども、なかなかこれは軽々に公の場では答弁しにくい問題でありまして、御承知のとおり、平成元年に現在の清掃センター、焼却場ができたわけでありまして、おおむね耐用年数15年と言われておりますけれども、年間1億三、四千万かけまして修理をしながら可能な限り延命策を講じておるわけでありまして、建て替えのときにはということで当初温水プールをつくろうとしたところが、次の建て替えのための用地ということの中で決定しているという経過もございます。また地域の皆さんも建て替えのときには他に建ててほしいというようなお話も聞いておるわけでありまして、したがって、ここで云々ということになりますと、私は行政を内緒で事をすすめようというつもりはありませんけれども、やはり市民に知っていただくのがよろしいことと、民生安定等も考えた中で取り組まなきゃならんとかいろいろあるんです。何でもかんでも新聞ざたになればいいというものではないと僕は思っておりますので、そこらの難しさもあります。 しかし広域行政というものは進めなければいけないということはお答えしているとおりでありますから、あれこれと具体的に選別して事例を申し上げるわけにまいりませんけれども、いずれにしましても、 100トン以上ということになりますと、なかなか1町では対応できないという数字になってまいります。三島市は60トン機2基でありますから、幾ら今後ごみが減るということを想定いたしましたも、今後新しくつくるとするならば日量の焼却能力は今以上のものをつくらなければいけないということになるわけでございますので、いずれにいたしましても、広域的にあらゆる面でこれから対応していくということでぜひ御理解をしていただかないと、そのことも含めて検討しますということになると、そうならば三島市へ持ってくるなよ、もっとほかへつくれよということにいろいろまた問題が出てまいりますので、かなりの具体的な方向が定まってこないと、軽々に私は申すべきではないというふうに考えておりますので、その点御理解いただきたいと思います。 ◆9番(志村肇君) 市長の努力に期待をしております。 環境教育については、あるいは給食残滓の肥料化については、余りにもあっさりした答弁でございますけれども、実はきょうは後に控えたものがございますので、また改めてこのことについては取り上げさせていただきたいというふうに考えます。 これもやっぱり新聞に出ておったんですが、静岡県内でフロンを回収している市町村の割合は91%だというような格好で出ておりました。これ三島市の状況はどうかなというふうに当局にお尋ねしましたらば、三島市では一応そういう施設があって、それなりに対応していると。十分ではないようでございますけれども、ひとつしっかりフロンの回収については努めていただきたいと。これは要望の方にかえさせていただきます。 それから、温暖化防止については、市長が可能な限りアイドリングストップも実践しているけれども、率直に言って難しいと。確かに暑いとき、寒いとき、そういうことがあると思いますけれども、やはりそれぐらいのことをしなければなかなか温暖化防止にはならないというと、大変難しいところでありますけれども、市民へのPRあるいはFMを使ってのPRというようなことでぜひ取り組みながら、やはり三島市はそういうものに当たって積極的に取り組んでいると。こういう姿勢を出していっていただきたいと、そういうふうに考えます。 懐古堂から絡めて、これは新しいまちづくりについて市長といろいろとお話をしたいなというふうに考えておったんですが、市長も倉敷の例などを出しながらお話をされまして、そういう市長のイメージでいくと水上通り、あそこにずっと普通のお宅が並んでいるんですが、ああいうところに何らかのもし建て替えるときにこんなふうな方向の中で建て替えれば、これなりの補助が出ますよというような、1つは景観条例という格好になるかもしれませんが、そういうふうにして少しずつ変えていくという方法もあるでしょうし、あるいは実は懐古堂に入って、蔵がギャラリーになっていますが、あそこから外側を見ましたら、ちょっと路地があるわけですけれども、外のテラスみたいなのがあったものですから、そちらへ行ってみましたらば隣の日光陶器さんの裏に、多分、だから日光陶器さんだと思いますが蔵がありまして、その奥にも似たようなのがありましたが、これはベルーンさんかなと思うんですけれども、そういうの見ますと市長が路地文化というようなことをお話しなさっていまして、私もその部分については大変同感をしているんですが、道路から本当に中へ入った路地というふうな考え方の中で、もちろんいろいろな使い方をしてますから勝手にこちらがどうこう言えないんですが、そういうムラカミ屋さんを突き抜けていった奥にも何かある。あるいはまたそこからどこか本当にアリの住みかのように、あちこち三島のまちの中は裏々をつながって蔵のあるところへ出たり、水が流れているところへ出たりとか、そういうような考え方をしていくのもおもしろいんじゃないかなという気が実はしているんです。 それはさきにこれは民生経済委員会でしたけれども、神戸に行ったわけです。神戸の東側の方に再開発したところがありまして、一番駅から離れている海岸端にモザイクという建築物があった。これはモザイクというからにはいろいろなものを寄せ集めというふうに見えるんですが、実際は1つの建物なんですが、その中にフランスのある町をまねしてあるというのか、あらわしてあるということで路地ができているんです、建物の中に。青天井のところもあるわけですけれども、そこは一番駅から離れているにもかかわらず、予想の2倍も若者が集まってくるというようなお話を聞きましたし、ついせんだって新宿へ行きましたら、新宿の小田急デパートから地下鉄へ行く斜めになった細い路地があるんですが、そこもモザイクという名前がついていまして、今風の路地をつくっていまして、これが1つはやりなのかなと。そうすると三島はもともとあるものを細くてもいいからつないでいきながら、路地裏の中で例えば蔵を利用してレストランをするとか何かということも考えられないことはないのかなと。これはもう当然持っている方の事情もありますので簡単にはいきませんが、そういう使い方をしていくと意外におもしろいかな。 そして今ムカラミ屋さんでは骨とう屋さんをやっていますけれども、骨とう屋さんも何軒かあると人が歩くのじゃないか。そうするとあそこに大社町別館がございますから、大社町別館の1階を何かちょっと貸せるような形もできたらおもしろいのかなという気もしますし、大社前の通りということでございますが、一気にいくのは難しいと。そういう中で例えば大社のキンモクセイを枝分けして、その並木をつくるとか、香りのあるまちづくりというのもおもしいのかなという感じもしているんですが、いろいろ考えていけば、古いまちなりにいろいろなものも考えていけるんじゃないかというふうに考えております。 先ほど道に案内表示というのは、ただ単にムラカミ屋さんという意味でなくて、よそから来た人が三島のいろいろな小さい目立たないようなところにあるいいところを発見できるような、そういう案内板を考えていただきたいし、県道あたりを走ってきたときに、ここはどこのまちだからそろそろこんなものもあるよと。もちろん今カーナビなんかありますから、ある程度のところに行けるにしても、やはりそういう配慮も必要ではないのかなというふうに考えます。 市長のところに参考の写真を渡してありますが、これは給食問題特別委員会で大阪の堺市に行ったときに、まちの中にちょっと遊び心でサイコロ風に、ここからある観光地へ行くのはサイコロの目を埋め込んであるんですが、幾つ目のところにありますよとか、そんなのがあったわけですから、それが即三島に使えるということではないんですが、やっぱりそんなようなこともひとつ考えてみるのもおもしろいんじゃないかというふうに考えます。 以上、最後の方は提案ばかりになったようでございますけれども、このあたりで一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(勝又国信君) 以上で9番 志村 肇君の発言を打ち切ります。 お諮りいたします。本日の一般質問はこの程度にとどめ、延会したいと思いますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(勝又国信君) 御異議なしと認めます。よって、本日の一般質問はこの程度にとどめ、延会することに決定いたしました。 お諮りいたします。議事の都合により明17日は本会議を休会したいと思いますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(勝又国信君) 御異議なしと認めます。よって、明17日は本会議を休会することに決定いたしました。なお、残された一般質問は明後18日午後1時から本会議を開き行いますので、あらかじめ御了承願います。 本日はこれにて延会いたします。御苦労さまでした。                         午後6時20分延会 地方自治法第 123条第2項の規定によりここに署名する     平成9年9月16日          議長         勝又国信          会議録署名議員    鈴木勝彦          会議録署名議員    木内光夫...